デンマークが男女平等の徴兵制に　ロシアの脅威と安全保障懸念で防衛力強化へ

　ヨーロッパでロシアの脅威など安全保障の不安が高まるなか、デンマークでは7月から兵士の召集方法を男女平等とする制度が始まります。

　デンマークの徴兵は男性は抽選で、女性は志願者のみが採用されていました。

　7月からは女性も18歳以上が抽選の対象となり、男女平等の扱いになります。

　去年3月、安全保障環境の悪化に伴い、デンマーク政府は防衛力強化の方針を打ち出しました。

　男女平等の徴兵は当初2027年から始める予定でしたが、ロシアとウクライナの終わりの見えない戦いなどの影響から前倒しされました。

　志願してデンマーク軍に加わり、訓練を受けているカトリーネさん（20）は、こう話します。

カトリーネさん 「今の世界情勢では必要なことだと思うし、女性も男性と平等に参加するのが公平で正しいと思います」

　男女平等の意識が強い北欧では、すでにノルウェーとスウェーデンが男女平等の徴兵制度を取り入れています。