ホルムズ海峡でタンカー衝突　炎上　「紛争とは無関係」も緊張高まる

　中東のホルムズ海峡で石油タンカー2隻が衝突し、炎上しました。イランとイスラエルの戦闘が続くなか、周辺では緊張が高まっています。

　ロイター通信によりますと、17日、ホルムズ海峡で原油を運んでいたタンカー2隻が衝突しました。

　この事故で火災が発生しましたが、これまでにけが人や油の流出は確認されていないということです。

　ホルムズ海峡を巡っては、イスラエルと戦闘を続けるイランが封鎖をちらつかせるなど緊張が高まっていますが、事故に巻き込まれたというノルウェーのタンカー会社は「航行中の事故であり、紛争とは関係ない」としています。

　イギリスの海事機関は16日、ホルムズ海峡で電波妨害が急増しているとして、周辺を航行する船に注意を呼び掛けていました。

　イランとオマーンに挟まれているホルムズ海峡は中東の産油国からの輸送の要衝となっていて、中東情勢の悪化によるエネルギー供給への影響が懸念されています。