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2025/6/7(土) 10:25

小泉大臣「海外から緊急輸入検討」 スポット取引価格が急落 コメ値下がりの兆し

  • #経済

 小泉進次郎農林水産大臣は、コメの価格を抑えるため、海外からのコメの緊急輸入を検討すると表明しました。一方、一部のスーパーでは銘柄米の価格が下がり始めています。

■小泉大臣「海外から緊急輸入検討」

小泉農水大臣 「6月の下旬から7月にかけて今と比べても相当な量が世の中、市中に出回っていく。(海外からの)緊急輸入、こういったことも含めてあらゆる選択肢を私は持って迎えたいと思う。聖域なくあらゆることを考えてコメの価格の安定を実現していく」

 6日、大手スーパー・イオンでは一部の店舗で輸入米の販売が開始されました。

 カリフォルニア産のカルローズ米。価格は4キロ2894円(税込み)で、5キロに換算すると約3600円になります。安いコメの販売ということもあり、多くの客が集まりました。

 小泉農水大臣は今後、外国産米の輸入時期についても前倒しして検討する可能性を示唆しました。

「外食中食の業界の中では外国産米を活用しているところはある。この部分が加速してできる限り店頭に並ぶ姿を作っていく」

■スポット取引価格が急落 店頭価格が安くなる可能性

 輸入米や備蓄米といった安いコメの流通により、影響を受けているのが「スポット取引価格」です。

 コメの流通方法は主に2つあります。JAなどの集荷業者から卸業者を経てスーパーなどの小売店に並ぶのが一般的な取引です。その流れとは別に、JAを通さずに卸業者同士でコメを融通しあう「スポット取引」と呼ばれる売買が行われています。

 農水省は「スポット取引価格」が高い値段で推移してきたことが、コメ価格の高騰を招いた要因のひとつだと分析しています。

「スポットの方で取引が増えてスポット価格が上がっている。結果としてスーパーなどで店頭価格が上がる要素になっている」

 しかし、この「スポット取引価格」が、先週は玄米60キロあたり4万円台後半まで高騰していたのが、今週に入り4万円台前半まで急落したといいます。そのため、今後コメの店頭価格が安くなる可能性があります。

■“銘柄米1割引き”スーパー決断

 横浜市にあるスーパーセルシオでは、店頭だけではなく倉庫にも「あきたこまち」や「こしひかり」など合わせて7種類のコメが在庫として置いてあり、十分な量があるといいます。しかし…。

スーパーセルシオ 和田町店 鶴田英明店長 「備蓄米がコンビニ大手3社の方で取り扱いが始まるという報道があってから、おコメの売り上げ自体は悪くなっている。お客様のニーズというところでは安いものを買い求めたいというところはあると思う」

 そこで店長が実施したのは銘柄米の“割引”でした。

「(売れ残って)精米時期が古くなってしまうと、どうしても虫がつきやすくなったり風味が下がったりしますので、お客様の購入意欲が下がってしまうので値段を落として販売している」

割引のコメを購入した人 「久々に2000円(2キロ・税抜き1971円)切っているのを見たので、ちょっと買っちゃいました」

 6日から精米時期が4月中旬のものは10%引き、4月下旬のものは5%引きで販売。銘柄米の割引をきっかけに店長は今後、価格が安定することを期待しています。

「(5キロ)3000円台で販売できればお客様もお買い求めいただけるとは思っている」

(「グッド!モーニング」2025年6月7日放送分より)

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