元プロ野球選手で「ミスター」の愛称で親しまれた読売巨人軍の終身名誉監督、長嶋茂雄さんが肺炎のため亡くなりました。89歳でした。県内でも悼む声が聞かれています。
千葉県出身の長嶋さんは巨人軍に入団後、勝負強い打撃を武器に王貞治さんらとともに昭和のプロ野球を席巻しました。巨人軍の監督を務めていた1998年のオープン戦ではビッグNスタジアムで王さんが監督を務める福岡ダイエーホークスとのON対決が実現。県内の多くの野球ファンが訪れました。
長崎駅近くで30年以上営んでいる「居酒屋ひらの」。試合のたびに県内の巨人ファンが集まり、一緒に野球観戦できる居酒屋です。壁には長嶋さんの写真や、直筆のサイン色紙が飾られています。
平野良雄店主(78):
「長嶋さんの亡くなったっていうけんが…びっくりですよ。長嶋さんが左手で「勝」と書いた色紙もあるよ。(試合は)ほとんど見ていたけど、みんなが好きで、大好きですね…ホームラン打った時とか、三振した時の格好もいいしね」
店主の平野さんは、長嶋さんのファン歴60年以上。長崎で長嶋さんに会ったこともあるそうです。
平野良雄店主(78):
「長崎駅前のホテルの玄関から出てきた時に丁度通ったんですけど、その時にばったり会ってあら~って言ったら、こうやって手を挙げておられましたけどね、格好良かったです、もう痺れて…えへへへ歩けなくなってしまった」
お店のTシャツや焼酎のボトルも、オレンジのジャイアンツカラーです。
平野良雄店主(78):
「野球といえば長嶋さんですね、要するに川上哲治さんの時からですね。もうちょっと頑張ってもらいたかったね…」
佐世保市の九州文化学園高校野球部の監督を務める元プロ野球選手の香田勲男さん(60)。巨人在籍時代には長嶋監督の元で選手として2年間プレーし、1994年には、共に日本一も経験しました。
香田勲男さん:
「テレビのニュースで知りました。最近の様子は分かっていなかったんですが、テレビで拝見するかぎり、少し痩せられたなと感じていたが、でもまだお元気なんだなと思っていた。明るくて穏やかで…という印象があると思うのですが、いざ勝負事になると、やっぱり厳しい方で、連敗が続くと、すごくファンの方に申し訳ないからこういう負け方はいけないよとか、常にファンの方を大事にされているような監督だった印象があります。巨人軍は…とか、プロ野球選手としては…とか、常に考えておられた。今高校野球の指導をしていますが、色んな方に支えられている、色んな人に守られているところをですね。長嶋さんから教わったスピリッツは受け継いでいきたいなと改めて思ったところです」