自民党安倍派の裏金問題を巡って当時、幹部だった下村元文部科学大臣はパーティー収入の還付について「再開を指示したことはない」と証言しました。
下村元文科大臣 「(幹部会合で)議事録を取る、メモを取るなりして、それぞれ共通の認識を持つということをしていなかったということが会長代理の一人として私は責任が重いと。私自身は(会計責任者だった)松本氏に対して還付の再開を指示したということはありません」
安倍派の政治資金パーティーのキックバックについて元会計責任者は、下村元文科大臣も出席していた2022年8月の幹部会合で「再開が決まった」と証言していて、幹部との間で認識が食い違っていました。
下村元文科大臣今月は27日、衆議院予算委員会に参考人として出席し、8月の幹部会合での話し合いは「現金による還付を行わないことが前提だった」と改めて強調しました。
また、元会計責任者が国会で還付再開を求めた派閥幹部は「現職ではない」と証言したことについては「1人の議員から還付を求める声があったということを伝えたもので再開を指示したことはない」と否定しました。
野党側は「両者の意見が真っ向から対立していて真相究明したとは言えない」などとして引き続き塩谷元文科大臣の参考人招致などを求めていく考えです。