「火の柱が立っていた」。燃える船から25人全員を救出した船長が緊迫の一部始終を語りました。
乗客の救助にあたった漁船の船長(66) 「火の柱がバーッとなって(旅客船から)火の柱が見えて『火事が起きている』と思って、バーッと全速で(駆け付けた)」
高松市沖で16日に観光客ら25人が乗っていた旅客船が炎上し、沈没した事故。
燃えている船から観光客ら25人全員を助けた漁船の船長が救助の様子を語りました。
近くで漁をしていた漁船の船長は火が上がっているのを見つけ、漁船を横付けしたといいます。
漁船の船長 「煙で乗客の様子が分からないから、とにかく『出てこい』と。焦げているのでタオルとか色んなものを(口に)当てながら降りてきた。とにかく煙と人間が一緒に出てくるから、何人いるのか、どんな状態なのかも分からない。熱いより室内の煙が乗客はよく辛抱したなと」
近くの島に乗客らを降ろすころには船は近付けないほど炎に包まれていたといいます。
漁船の船長 「(乗客らが)海の中に入ったら二十何人も。海の中からは船の上にはなかなか救出できないし、あの時間では無理。後から考えたら5分か10分の差だった、紙一重だった」