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2025/5/20(火) 14:48

「コメ家に売るほどある」発言は“ウケ狙い” 江藤農水大臣必死の釈明 進退問う声も

  • #政治

 「コメは買ったことがない」という不適切発言で批判を受けていた江藤拓農林水産大臣が19日、「全面的に撤回し皆様におわび申し上げる」と謝罪しました。こうしたなか、スーパーのコメの平均価格が発表されました。再びコメの価格が最高値を更新です。

■石破総理再び謝罪 江藤農水大臣続投の理由

石破茂総理大臣 「極めて申し訳のないものだったと思っております。任命権者として責任は痛感をいたしております。このコメの価格高騰に対してきちんとした答えを出すということが、農水大臣の今の仕事なので。そのことにはきちんと答えを出してもらいたいということに尽きます。大変に申し訳ありませんでした」

■「コメ買ったことない」農水大臣必死の釈明

街の人 「完全なる失言ですよ」

街の人 「それは許せないです。怒りになっちゃます」

 国民が怒りをにじませるのは、江藤農水大臣の発言です。

「私もコメは買ったことがありません、正直言って。支援者の方々が、たくさんコメをくださるんですね。まさに売るほどあります」

 これは18日、自民党佐賀県連の政治資金パーティーでの音声です。

立憲民主党 羽田次郎参院議員 「国民がコメが手に入らない、コメが高すぎて買えない。こう悲鳴を上げているなかで、コメ政策これをつかさどる農林水産大臣の任にあらずという声まで上がっている。事実であれば、本当に不適切な発言だというふうに感じますが」

江藤農水大臣 「コメを買ったことはないと言ったのは、実は間違いであります。週に2回は必ずこのコメ問題が発生してからスーパーを回るようにしています。私、先週買ったばっかりです。そして自分で炊いて食べてみました。もう東京で私も一人暮らしをして長いので、定期的にスーパーに行くことは当然でありますので。私のような立場にある人間が、コメがいっぱいあるんだと言ったことについて、非常に嫌な思いをされたりしたことについてはですね、本当に私の発言は不適切であったというふうに思っております」 「先ほど、この委員会が始まる前に記者のみなさん方から会見を求められて、発言については修正をして撤回をさせていただきました」

■「コメ家に売るほどある」発言は“ウケ狙い”

 19日、不適切発言について記者の前で釈明しました。

「(Q.『売るほどある』というふうにも発言されていると思うんですけど?)さっき実は妻から電話があって、怒られました。『足りなくなれば買いに行っているわよ』と言われましたので。常に頂いているものだけで、我が家は成り立っているわけではなかったというのが正しかったです」 「(Q.おコメっていうのは支援者の方個人から大臣個人への贈り物という形ですか?)これは個人と個人ですよ、昔からの友達。毎年くれる人もいればですね、今年はくれなかったなと思うこともありますけども。これはもう個人からの頂き物で、そんなに私が売るほどあるって言ったのはですね、言いすぎでした」

 国民の反感を買うような発言をした理由ついては次のように述べました。

「やっぱり講演になると、なかなか会場も盛り上がっていたので、ちょっとウケを狙ってですね、強めに言いました」

「地元の方々が新米が出ると『江藤君食べてね』と言って、持ってきていただけることもこれまた事実で、とてもうれしいですよ。ですから、そのことを大変ありがたいという気持ちを込めて、そういう発言をしたところであります」

 「ありがたい」という一方で、講演ではこんな発言もありました。

「わざとじゃないんでしょうけれども、いろんなものが混じってます。ですから、うちの嫁が頂いたコメを広げて、黒いやつを虫とか入ってるんですから」

 江藤大臣の地元・宮崎の有権者はこう話します。

「自分で後で取り消したでしょ、それがちょっとね。昔から失言が多いんですよね」 「ちょっと信じられん、我々には。ちょっと今の時代におかしいな。今までずっと入れよったけど、難しいかもしれん」

■「庶民感覚とズレ」自民党内で進展問う声

 不適切発言で、政府内では動揺も広がっています。

林芳正官房長官 「(Q.(江藤大臣が)『私はコメを買ったことがない』と農政の責任者として姿勢が問われる発言だと思われますが、政府の見解を伺います)………」

 不適切発言を知らなかったのか、林官房長官が1分20秒ほど押し黙ってしまってしまう異例の状況になりました。

「大臣の発言の詳細について承知をしていないため、政府としてコメントすることは差し控えたいと思います」

 盛り上がった結果、ウケ狙いで話したという江藤大臣は講演中こんな発言もしていました。

「私、実は総裁選で一度も『石破茂』と書いたことはございません。にもかかわらずですね、(大臣の)ご指名をいただきました。多分、石破さんよりも最近は私の方がメディアではたたかれているんじゃないかなと。本当に私が大臣になると、ろくなことも起こらない。今は、これでコメでえらい目にあっているんです」

石破総理 「これは任命権者として大変に申し訳ないことだと、私自身本当に深くおわびを申し上げます。それは任命した私の責任、多々ございます」

 自民党内からは進退を問う声も上がっています。

自民党 中堅議員 「即辞任でしょう。庶民感覚とズレているし、支援者からもらってるから売るほどあるって、国民にけんか売ってるのかという話だ。これから先、江藤さんが何を言っても『あなたのところにはコメがたくさんあるんですよね』としか聞こえない」

江藤農水大臣 「(Q.ご自身の責任のとり方として、進退についてはどのようにお考えでしょうか?)進退?」 「(Q.責任のとり方はどのようにお考えですか?)責任の取り方…?」

 19日の昼時点では辞任について否定した江藤農水大臣でしたが、午後6時すぎに総理から呼び出しがありました。

「大変厳しくお叱りをいただきました」 「(Q.進退を問う声もあります)私も総理のご意向で辞職するべきだと言われればですね、そうするつもりできょうは官邸に参りました」

 辞職ではなく厳重注意にとどまりました。

 さらに、昼間は発言の撤回について聞かれるとこう述べていました。

江藤農水大臣 「撤回というより修正ですね」

 しかし、厳重注意後は…。

「『全面的に発言を撤回して職務に励め』と言われましたので、今後何とか結果を出すことで信頼回復に努めたい」

(「羽鳥慎一モーニングショー」2025年5月20日放送分より)

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