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2025/5/7(水) 17:54

「百日せき」過去最多 大人の注意点は?

  • #社会

 1週間の感染者数が初めて2000人を超えた「百日せき」。子どもだけでなく、大人が注意すべきポイントを専門家に聞きました。

■過去最多 どんな症状?

 4月上旬、せきが止まらず病院を受診した13歳の女の子。診察中にも頻繁にせきを繰り返します。かかっていたのは百日せき。

 3週間前から症状が出て治療を続けていますが、いまだ収まりません。

柏みんなクリニック 石川携院長 「ゆっくりゆっくり良くなっていくと思う。悪化したり眠れないなど、そういう時は絶対、受診を」

 引き続き抗菌薬による治療が続けられることになりました。

百日せきに感染した女の子(13) 「(Q.家族や学校の人に同じ症状は?)いなかったけど、学校でせきをしている人は何人かいた」

 ゴールデンウィーク明け初日の7日も病院には多くの人が診察に訪れていました。

柏みんなクリニック 石川携院長 「(百日せきは)経験上、感じたことがない増え方をしている」

 百日せきの感染者数は今年に入って急増。先月21日から1週間の感染者は2176人となり、5週連続で過去最多を更新しています。

 感染力は非常に高く、インフルエンザの数倍以上とも言われていて、都内の病院では生後1カ月の乳児が亡くなるなど今、全国で猛威を振るっています。

柏みんなクリニック 石川携院長 「コロナ禍で一時的に感染が百日せきに限らず、すべての感染症が抑えられたこともあり、今までは毎年何人か(百日せきに)かかっていたので、集団免疫が付いていて流行は限られていたんですが、今年は百日せき菌が猛威を振るってどんどん増えてきている」

 特に春は入園式などのシーズンということもあり、多くの子どもたちが集団生活をスタートするため感染拡大が起こりやすいということです。

 せきが百日は続くと言われて名付けられた百日せき。どんな症状が出るのでしょうか。

 感染した中学2年生の男の子は先月25日から体調に異変を感じたといいます。

百日せきに感染 中学2年生 「明らかにたんが絡んでいるわけでもないのに空せきが出続ける。もうずっと夜も寝ている時もずっとゴホゴホしていて。せき払い1回じゃ治まらないぐらい。さすがに長いよねってことで病院に行った。せきだけの症状はあまり体験したことがなくて、ちょっと未知のものに対する不安というか」

 今月1日になり病院を受診した結果は陽性。楽しみにしていたゴールデンウィークの予定も変更を余儀なくされました。

 あまり症状が知られていないため花粉症などと勘違いし、病院を受診しないケースも多いという百日せき。実は子どもだけでなく大人も感染しやすい状況にあります。

■感染拡大 大人の注意点は?

柏みんなクリニック 石川携院長 「乳幼児期は(ワクチンで)抗体がたくさん体にあるのでうつりにくい。ただ10年くらいすると効果が薄くなってくる。成人は追加接種がないので抗体が少ない人もいる。最初は風邪と全く同じ。なかなか見分けることが難しい」

 また、大人が感染すると軽症や無症状であることが多くなかなか気付けないということです。

 7日、せきが止まらず診察に訪れた30代の女性。

柏みんなクリニック 石川携院長 「連続でコンコンコンと(せきが)出ますか?」 女性 「そうですね。1回出ると止まらない」

 検査の結果は陰性でしたが、まだ百日せきの可能性があるため、引き続き経過を観察するということです。

柏みんなクリニック 石川携院長 「(乳幼児は)今まさに抗体がしっかりできていて防御ができている。どちらかというと親の世代が抗体が少なくかかる可能性がある」

 では、どのようなせきが出たら百日せきと判断できるのでしょうか。

 百日せきは連続的に短いせきが起こり、息を吸う時に笛のようなヒューという音が出ます。これが頻繁に繰り返し起きるのが特徴だということです。

柏みんなクリニック 石川携院長 「『ヒュー』という音は子どもに特徴的。赤ちゃんに多い。かなりせきが粘着的に出て息が吸えず、一気に吸うと『ヒュー』となる。それが特徴的なせきになる」

 どう感染拡大を防げばいいのか、千葉県内の保育園では徹底した感染症対策が行われていました。

キートスチャイルドケア広報部 石井渚さん 「百日せきを最近よく耳にするんですけれども、子どもだけではなく大人もかかる可能性があるので、保育施設できるだけ清潔な場所になるように丁寧に消毒などを行っている」

 うがいの手洗い。さらには子どもたちがよく触る、おもちゃやドアノブなどの消毒を徹底しています。

 専門家によりますと、百日せきは主に飛沫(ひまつ)で感染するため、コロナ禍で行っていたような基本的な感染症対策が有効だということです。

柏みんなクリニック 石川携院長 「(ゴールデンウィークの)帰省・旅行による人との接触感染が増加したと思う。感染拡大リスクは引き続き高まると思う」

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