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2025/5/5(月) 10:27

【戦後80年】東京大空襲を生き延びた当時13歳の少女が伝えたい思い

  • #社会

 今年は戦後80年です。東京・江東区にある「東京大空襲・資料センター」で4日、東京大空襲を経験した93歳の女性が講演会を行いました。

檜森富恵さん(93) 「しゅるしゅる~という音がして、不気味な音がして家の中はうす暗い。火が下の出口に迫っていると。兄がこれはだめだから窓から逃げるよって」

 1945年3月10日の東京大空襲では、一夜にしておよそ10万人が亡くなったとされています。

 当時13歳だった檜森富恵さんは母親が不在だった自宅で、兄妹3人で留守番していた際に空襲されました。

 玄関は火でふさがれていたため、窓から飛び降りて火の粉を振り払いながら逃げたといいます。

檜森富恵さん 「赤ちゃんを背負って転がったまま死んでいる姿、防空壕らしいところから上がろうとしたまま焼け焦げた人、そういう人を見ながら行きましたが不思議と悲しいという感情も何もなく、泣きもせず、黙々と歩いて行きました」

参加者 「檜森さんが私と同じ13歳でこんな体験をしたと聞いて、すごく衝撃を受けた」

 この日の講演会に檜森さんが持ってきていたのは、出征を控えた兄に渡したお守りです。

 幼い頃に父を亡くした檜森さんにとって兄は父親のような存在でした。

 ただ、出征する前に終戦を迎えたため、兄が戦場で命を落とすことはありませんでした。

檜森富恵さん 「戦争をやっているのは、自分のところが今していないからいいっていうんじゃなくて、どこかの国がやっていてもいつそうなるのかが分からないから、本当に安心して住める国になるようにしてほしい」

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