内縁の夫の鼻を刃物で切り付け、けがをさせ、真冬のベランダに全裸で監禁、寒さで死亡させたとして、7日に逮捕された諫早市の54歳の女が長崎地検佐世保支部に送検されました。
中嶋航大記者:
「午後2時3分です、津村容疑者を乗せたとみられる車が長崎地検佐世保支部に到着しました」
監禁致死と傷害の疑いで逮捕、送検されたのは、諫早市宗方町の無職、津村美保容疑者54歳です。
県警によると津村容疑者は2022年1月20日、東彼・波佐見町の集合住宅で、同居していた当時48歳の内縁の夫の鼻を刃物で切り付け、全治2週間のけがをさせた上、その後49歳になった内縁の夫を翌月6日の夜から7日朝方まで、2階のベランダに全裸状態で監禁し、低体温症で死亡させた疑いが持たれています。
津村容疑者は調べに対し、「私は何もしていません」と容疑を否認しています。
2月7日午前6時24分、津村容疑者が「40代の男性が反応がない」と119番通報し、消防が警察に通報して事件が発覚しました。駆けつけた消防が室内で横たわっている男性を見つけ、その場で死亡を確認したということです。
県警は事件当時、津村容疑者が内縁の夫に対し、外に出るよう指示したとみています。
捜査関係者によりますと、遺体には鼻以外にも刃物による複数の切り傷があったことが新たに分かりました。事件前から内縁の夫に対し、日常的に暴力をふるい、精神的なダメージを与えていたとみています。そのため内縁の夫は津村容疑者を恐れて室内に戻ることができず、低体温症で死亡した可能性があるとしています。
県警は、死亡した男性が、「津村容疑者に対して負い目を感じる何らかの男女関係のトラブル」があったとみて詳しい経緯を調べています。