高校野球の対外試合が全国で解禁となり、春のセンバツ甲子園に21世紀枠で出場する壱岐は2日、今季初の練習試合に臨んだ。県内の離島勢で春・夏通じて初の甲子園に挑むチームの力試しの相手は、去年秋の県大会ベスト4、佐賀県の北陵。前日の夜にフェリー、バスを乗り継ぎ佐賀市内へ移動して宿泊。翌日、北陵高校野球グラウンドで試合が実施され、雨のため予定より約2時間遅れで始まった。
壱岐の投手は、去年秋の九州大会2試合でも先発だった浦上主将が5イニングを投げ、緩急を使い分け無失点に抑えた。雨でグラウンドがぬかるむ中でも、持ち味の堅守を発揮。
去年秋から課題だった打撃では、打順を6番に上げた中上が2塁打を放つなどチーム計5安打と収穫も見られた。
雨が強まったため、5回途中0ー0で試合は中止され、その後に予定されていた福岡県の東筑との試合もなくなった。
壱岐の坂本徹監督は「もっとジタバタするかと思ったけど割と落ち着いてゲームができた。5回までだったので、もっと試したいことはあったけど開幕までに準備していきたい」と話した。
第97回選抜高校野球大会は7日に組み合わせ抽選会が行われ、18日に開幕する。