長崎税関は、今年度の県内の貿易概況について、輸出額は2年連続のプラスに、輸入額は2年連続でマイナスとなり、輸入超過が続いていると発表しました。
今年度の輸出額は2510億2600万円で、2年連続でのプラス成長です。特に貨物船やタンカーなど船舶類の輸出額は2171億600万円で、前年比31.2パーセントの伸びを見せました。
またブリやタイなどの養殖魚介類が中心の輸出も、記録が残る1979年以降で最高の36億3800万円を記録しました。主に韓国市場での需要が増加していて、地理的な近さや品質の高さが評価されています。
一方、輸入額は3422億3600万円で、2年連続のマイナスとなりました。船舶類の輸入額や鉱物性燃料の輸入額が特に減少しています。
長崎税関調査統計課・井上健課長:
「やはり輸出の方で、長崎で建造したもの、収穫したものが数字としてプラスになっているというところがあるので、この傾向が続いていってほしいなと期待を持ってみております」
長崎税関は今年度大きく数字を伸ばした船舶類や魚介類といった長崎の主要産業を中心に貿易が活況になればと展望を述べました。