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2024/10/9(水) 19:56

【長崎くんち後日】諏訪神社で最後の奉納踊り

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  • #長崎市

長崎くんちは3日間の祭りの最終日「後日」を迎えました。諏訪神社での最後の奉納踊り。そして午後行われた勇壮な「お上り」とあわせてご覧下さい。

諏訪の舞台に男囃子が響き渡りました。銀屋町の「鯱太鼓」です。幕開けを飾る「据太鼓」。打ち手たちは“魂”を込めて「昇龍」をたたき、鯱を呼び醒ましました。秋空の下、諏訪の舞台に詰めかけた約2500人の観客の前で黄金の鯱が天高く舞いました。

長采・髙田雄康さん(55):
「楽しかった。本当楽しかった。良かった。3日間とも楽しむために毎日きつい稽古をこなしてたので」

過去2回は据太鼓で出演し、今年初めて担ぎ手に挑戦した大野大輝さん(35)。仲間たちと奉納の無事達成を分かち合いました。

担ぎ手・大野大輝さん(35):
「出し切りました。みんなの思いが伝わりましたね」

大野さんは今年、小学校からの太鼓の師匠で2020年に亡くなった鯱太鼓の“生みの親”高木忠弘さん(享年72)へ捧げる思いもありました。

担ぎ手・大野大輝さん(35):(Q.高木さんまで届いたと思いますか?)
「『良かった』と言ってくれてると思います。ただ、まだ終わりじゃないので、『最後までしっかりやれ』と言ってると思うので最後まで頑張ります」

据太鼓・中野奈緒さん(42):
「すごく良かったです。みんなが頑張ってたのがすごく伝わってきたので、うちの息子も頑張りました。本当にここまで来られたのがみんなのおかげですし、感謝の気持ちでしかありません」

重さ約3.8トン、全長は11メートルと、くんちの曳き物の中で最大級を誇る西濵町の「龍船」。なかには、テーピングで足元を固定している根曳きも。それでも、力の限り曳き回します。秋晴れの諏訪神社を暑さと長坂の熱気が包みます。今年、新調した車輪の高速回転で駆け抜けた3日間。奉納を終えると…涙を流しながら、グータッチでお互いを称え合います。

舵手・森武義治さん:
「最高でした。感動です」

白采・川副竜太郎さん:
「もうすがすがしいですね。ほっとしてます」

根曳(初挑戦)・松本大介さん:
「最終日ですね、天気に恵まれて、最後迫力のある演技が出来てもうちょっと…すみません…とてもうれしいというのと、やり切ったという気持ちでやっと3日間終えることが出来たかなと思います」

本踊、万才町のテーマは「みんなで踊ろう万才町」。万才町のくんちに関わった全ての人、そして会場にいる人までもがひとつになりました。海星中2年の綾部美希さんは初めての本踊を無事やり遂げました。

踊子・綾部美希さん:
「練習の成果はこの3日間で全部出たと思います」

花柳寿々初師匠:
「踊子たちみんなですか、よく頑張ったねってしったしったり、よく頑張ったねって言いたいです。ハグしたい」

青龍と白龍が踊り場を所狭しと駆け抜けた五嶋町の「龍踊」。一糸乱れぬ唐楽拍子は会場の全ての人の心を踊らせます。62人の龍衆は疲労を見せることなく生き生きとした「高く、速く、勢いのある龍」を見事、表現しました。ヘトヘトの体もアンコールの「モッテコイ」で奮い立ちます。喝采の「ヨイヤー!」に包まれながら踊り馬場を後にしました。

龍監督・馬場祐輔さん:
「最高です、皆よく頑張った。本当よく頑張った、こけても一生懸命立ち上がって、最後まで…いや、最高だった、」

最年長の龍衆、65歳の古城佳三さんの表情は達成感にあふれていました。

最年長の龍衆・古城佳三さん(65):
「感激ですね。涙が出ちゃった。皆のおかげですよ、ありがたい。もう見ての通りですよ、最後は僕こけちゃってさ、お諏訪さんでこけちゃって、クソ~と思ったけど皆が助けてくれた。すぐ立ち上がれました」

今年、初めて「珠使い」とも呼ばれる「宝珠衆」を務めた井出龍之介さん。

宝珠衆・井出龍之介さん:
「苦しい時期もあったんですけど、ここまでいい演技が出来たので、本当に充実した日々になったと思います」

龍之介さんの父で、総監督の井出和宏さん。

総監督・井出和宏さん:(Q.息子さんは初の宝珠衆)
「親としてはドキドキハラハラでした。でもうまくやってくれてよかったです」

トリを飾ったのは麹屋町。網打ち船頭、西浦上小5年の久米緩征さん(10)の網打ちは一網打尽。5月中旬から重ねてきた網打ちの稽古。諏訪の大舞台で最後の網打ちを見事、やり切りました。

控え無し、全員レギュラーの22人の根曳衆は、連続5回の船回し「梅の風車」で全ての力を出し切りました。現存する川船の中で最大級の麹屋町の「川船」を力の限り曳き回し、満場の「モッテコイ」に全身全霊で応えました。ほとばしる汗に惜しみない拍手が送られます。

久米緩征くん(10):
「全部取れたのでよかったです」

飾り船頭を務めた3歳の淵颯佑くんは、父であり、根曳の直樹さんと一緒に3日間を乗り切りました。

根曳・淵直樹さん:
「彼(息子)のおかげでパワーをもらったところもかなりあります」

長采・山本泰弘さん:
「すがすがしいですよ。目一杯最後のお諏訪さんを回させていただいたのですがすがしい晴れやかです」

昼過ぎ、「お旅所」には神輿を担ぐ、「神輿守小島連合会」のメンバーら、100人以上が集まりました。

神輿守:
「最後は気持ちよく上るだけです」

神輿守:
「けがをしないように頑張ります!」

午後1時、諏訪・住吉・森崎の3体の神輿がお旅所を出発。これから旧県庁坂を一気に駆け上がる「もりこみ」が始まります。

神様の霊力を高める「もりこみ」。男たちが心を一つに激走しました。坂の上では神輿の下を子どもたちがくぐり、御利益に預かりました。

家族:
「(子どもが)健康に、育つようにとお祈りしていました、頑張ったね!」

その後、三体の神輿は大勢の見物客に見守られながら、浜町のアーケードを通り、諏訪神社に戻ってきました。男たちが最後の力を振りしぼり、73段の石段を駆け上がりました。

親子で参加:
「頼れる部分はしっかり頼って(父親の)背中を見て頑張りました(お父さんの背中は?)大きくて頼もしかったです」

父親:
「そういう言葉が出るとは思わなかったので大変うれしく思います」

午後3時半、ご神体は無事、本宮に安置されました。

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