台風10号が九州に上陸する可能性が高まっています。対応に追われる県内の農家を取材しました。
ブドウ専業農家・一瀬究さん(75):
「シャインマスカットです。(出来はどうですか)出来は上々です。台風が心配です」
長崎市新牧野町のブドウの専業農家、一瀬究さん(75)は、約30アールの畑で高級品種の「シャインマスカット」や「雄宝」、「ピオーネ」などおよそ20の品種を育てています。今が収穫のピークですが、27日の午後から台風の強い風で実が傷つかないよう風よけのネットを張るなどの作業を急ピッチで進めていました。
ブドウ農家・一瀬究さん(75):
「ネットによって風の抵抗を小さくする。そしてブドウに当たる風を少なくしてあげる」
風で房ごと落ちる心配はないそうですが、実と実がぶつかり合うと、品質の低下を招き、商品価値が下がるそうです。
ブドウ農家・一瀬究さん(75):
「西の方から風が吹くと潮風が上がってくるそれが一番怖い」
潮風がブドウの葉につくと葉が枯れてしまい、来年育つブドウの実のつきが悪くなるそうです。
ブドウの専業農家・一瀬究さん(75):
「四国か関東に抜けるんじゃないかと思っていたのが、ここ何日か前から九州の方に進路が変わったので心配です。出来るだけ被害が小さいように風があまり吹かないように祈っています」
今月に入り、ブドウの出荷作業を進めていますが、今年の夏の猛暑で収穫量が少なくなった品種もあったそうです。一瀬さんは「台風10号と猛暑のダブルパンチだ」と不安を口にします。
ブドウ専業農家・一瀬究さん(75):
「本当台風が来そうな感じはないけど・・・・嵐の前の静けさじゃなけりゃいいけど」