西彼・時津町にある長崎県立盲学校の小学部の5年生・河内愛季くん、10歳。
4年生までは実家のある島原市の大三東小学校に通っていましたが、今年4月から盲学校に転校しました。両親と共に盲学校の近くに借りた別宅で暮らし、毎日、父・隆昭さん(47)の自家用車で登下校しています。
愛季くんは4兄弟の末っ子。みんなに四季を通して愛される人になってほしいと名づけられました。生後10カ月の時、脳に腫瘍が見つかりました。現在も週に一度、長崎大学病院に通院しています。
愛季くんは、小学3年生だった2年前、夏の高校野球長崎大会準決勝の始球式でピッチャーを務めました。バッターは、当時海星高校の3年生で、1番センターで出場した9つ上の兄、次男の夢翔(ゆめと)選手。
この時、愛季くんの視力は右目が0.04、左目が0.1で、ほぼ左目だけで判断していました。
この大会、海星高校は3年ぶり19回目の優勝を果たし、夏の甲子園では3回戦に進出。1976年の準決勝進出以来(4勝)46年ぶりに夏の甲子園で2勝を挙げました。
今月18日(木)、愛季くんは、第8シード長崎総科大附属 対 島原の2回戦を応援していました。
総科大附属の3年生には、愛季くんの7つ上の兄で三男の翔愛(とあ)選手がピッチャーとして出場しています。愛季くんの応援もあり、総科大附属は5対2で3回戦に進出しました。
総科大附属は、3回戦の島原工業戦も翔愛選手の投打にわたる活躍で勝利。
愛季くんが始球式をする24日(水)のビッグN第1試合は、翔愛選手の総科大附属と、第1シード長崎日大の準々決勝です。
野球と家族が大好きな愛季くん。「あーちゃん」のために、全力で挑みます!