水産県「長崎」の海の治安を守ります。
長崎の管理海域を取り締まる新型船が完成し、竣工披露式が行われました。
県庁横の岸壁で行われた竣工披露式には大石知事や関係者ら約40人が参加しました。先月竣工した県漁業取締船「かいりゅう」は、全長31.5メートル、総トン数85トン。
特長は操舵室の上にある海上監視カメラです。昼夜問わず、3キロ先の目標を撮影でき、このように稲佐山の展望台にいる男性の姿もはっきり映ります。エンジンは4800馬力で、噴射する水の反動で推進する「プロペラ推進方式」を採用しています。
小柳亮雄記者:
「あちらに見える取締船『かいりゅう』は最高時速70キロ以上で走ることができます」
事業費は8億7千万円。31年前に建造した旧型「かいりゅう」の老朽化を受け、8年ぶりに新型船を導入しました。今後「かいりゅう」を含めた5隻の取締船は、有明海や対馬海峡など九州本土の広さに匹敵する約4万2000キロ平方メートルの海域で違法操業の摘発などに当たります。