梅雨前線上の低気圧が九州北部地方を通過した影響で、県内では20日から21日朝にかけて150ミリを超える雨が降り、崖崩れが相次ぎました。
22日から週明けにかけても警報級の雨の可能性があります。
20日の降り始めからけさまでに降った雨の量は雲仙岳で159ミリ、南島原市口之津で151ミリにのぼったほか、長崎市南山手町で137.5ミリ、平戸で96ミリ、佐世保で91.5ミリなどに達しました。
牛島ひかりアナウンサー:
「西町では住居の一部石垣が大きく崩れています上から下の住居に大きく被害が及んでいるのがみてわかります」
長崎市西町では20日午後6時前、斜面地の住宅の石垣が幅20メートル、高さ8メートル、奥行き3メートルにわたって崩れました。崩れた土砂が下の住宅の敷地に流れ込みましたが、けがをした人はいません。浦上署によりますと崩れた石垣付近の住宅3軒の3世帯が避難したということです。
下田朋枝アナ:
「午前8時半です。現在消防隊の皆さんがかなり広い範囲にブルーシートを覆う作業をしています」
長崎市の上小島3丁目では21日6時ごろ、住宅の敷地内の崖が幅約10メートル、高さ7メートル、奥行き2メートルにわたって崩れました。人や建物への被害はありませんでした。
隣に住む人:
「なんかね、音がした。怖いですね」
また近くの愛宕4丁目では昨夜8時ごろ、空地の石垣が高さ1.2メートル、幅70センチ、奥行き30から50センチほど崩れました。崩れた土砂が下の住宅の敷地に流れ込んで物置きが破損しました。
愛宕町・近隣住民:
「(Q.どんな音だった?)1回だけバサーッていう音だったんですよ」
この現場では今年2月下旬にも大雨の影響で崖が崩れ、物置が破損していました。
下田朋枝アナウンサー:
「こちらが現場です。フェンスが大きく傾き、土砂が家屋に流れ込んでいる様子が伺えます」
長崎市日の出町では20日午後11時すぎ、斜面地の住宅の石垣が幅約8メートル、高さ約3メートル、奥行き約1メートルにわたって崩れました。崩れた土砂が下の住宅の外壁に流れ込んで室外機が破損しました。
けがをした人はいません。
長崎市によりますと土砂が流れ込んだ住宅の居住者は親戚の家に避難しているということです。
長崎地方気象台は、22日から週明けにかけて、再び梅雨前線の影響で県内で警報級の雨が降る可能性があるとして注意を呼び掛けています。