長崎県佐世保市で19日、3件の火災が相次ぎ、住宅や倉庫などが焼けました。県の南部と北部には乾燥注意報が発表されていて火の取り扱いに注意が必要です。
19日午前3時半すぎ、佐世保市北部の矢峰町で「平屋建ての建物が燃えている」と110番通報がありました。消防車8台が出動し、火は約1時間20分後の午前4時52分に消し止められましたが、無職の小嶋光義さん90歳の木造平屋建ての住宅約97平方メートルが全焼しました。小嶋光義さん(90)は介護施設に入居中で、出火当時、家には小嶋さんと同じ90歳の妻が一人でいて、逃げる際、煙を吸って救急搬送されました。命に別状はないということです。佐世保署が詳しい出火原因を調べています。
また午前11時40分ごろには同じ佐世保市北部の皆瀬町で、近隣住民らが共同で使っていた倉庫から火が出て1棟が全焼、隣接する住宅の雨どいや庭の木の一部が焼けました。相浦署によりますと倉庫にはペンキや農機具、車2台などが置かれていて、いずれも全焼したということです。けがをした人はいませんでした。
さらに午後0時半すぎ、南部の黒髪町の木造2階建ての住宅からも火の手が上がりました。佐世保署によりますと出火当時、家には60代の男性と家族合わせて3人がいましたが全員火事に気付いて逃げて無事だったということです。