建て替えが決まっている長崎市川口町の川口アパートに隣接する公園でまちづくりの機運を高めるイベントが開かれました。
雨を吹き飛ばすほどの園児たちの元気な声が響き渡りました。長崎市川口町の川口公園で行われたイベントには、飲食や雑貨など約20のキッチンカーやブースが並びました。
中学1年生:
「長崎がどんどんいい方向に変わっていくのはいいと思います」
公園に隣接し、浦上百貨センターや県営住宅などが入る川口アパートは築50年を超え(1971年完成)、耐震性を備えていないため、建て替えが決まっています。
JR浦上駅に近いこの一帯も今後、新たなにぎわい創出拠点として生まれ変わる予定で、イベントは再整備事業者の1つ「福徳不動産」が、まちづくりの機運を高めようと主催しました。
再整備に伴い、まず8月には川口公園の一画で新たな県営住宅の建設工事が始まり、2026年年明けに完成する予定です。
その後、川口アパートが解体され、跡地の一部には賃貸住宅と商業施設が一体化した複合施設が建設されます。施設には、レストランやカフェ、クリニックなどが入る予定で、新たに整備される芝生の公園とともに国道に面する形となります。全体としては、2030年ごろの完成を目指しています。
福徳不動産・福島卓社長(41):
「ここで新しく生まれ変わることで、きょうのイベントのように、子どもたちや若い世代からご高齢の方まで幅広い世代の方が長崎の街を楽しく過ごせるような施設や住環境スペースになるんじゃないかなと思うので、そうなってくれれば」
川口町自治会・濵﨑純夫会長(79):
「浦上駅付近もきれいになってますし、ずっとこちらまで(再整備が)いよいよ公園のほうまで来たなと。これから先、憩いの場所、癒やしの場所の公園に、新しく県営住宅が建ったと同時になればいい」
福徳不動産は今後も地域のにぎわい創出を目指し、イベントを開きたいとしています。