衆議院長崎3区の補欠選挙の告示まで2週間、候補者擁立か、断念か、その動きが注目されていた自民党は「候補者の擁立を見送る」と発表しました。政治とカネをめぐり前職が辞職した長崎3区で自民は不戦敗となります。
2日昼前の自民党本部。県連の関係者が茂木幹事長や小渕選挙対策委員長と最終的な協議を行いました。
結果は…。
自民党本部・茂木幹事長:
「今回長崎3区については候補者擁立を見送ることとした。
長崎3区においても、補選に至った経緯という中で、我が党にとってなかなか候補者を擁立しにくい、こういう状況もあったのも確かだと考えている」
告示まで2週間となっての擁立断念に早期の判断を求めていた長崎県連の古賀会長は「意外だった」としながらも理解を示しました。
自民県連・古賀友一郎会長:
「我々党本部の決定には従うということで当初から協議を重ねてきた。今回の党本部のご判断が、そもそも今回の補欠選挙に至った経緯、この旧3区という選挙区が2つに分かれて次の総選挙までにはなくなる選挙区であるといったようなことを総合的に判断をした結果だと承った。そのご判断を厳粛に受け止めたい」
自民党派閥の裏金問題をめぐり、前職が辞職したことに伴う衆議院長崎3区の補欠選挙。
長崎3区は選挙区の区割り変更にともない、次の総選挙から新2区と3区に分割される選挙区で県連内では「先の見通しのない選挙区」として候補者選定が難航していました。
4月16日(火)告示、28日(日)投開票の衆院長崎3区の補欠選挙には、現在、立憲民主党比例九州の現職・山田勝彦氏(44)と日本維新の会の新人、井上翔一朗氏(40)の2人が立候補を表明しています。