未明に松浦市のコンビニエンスストアで店員と客の2人がバールで殴られ、現金が奪われる強盗致傷事件が起きました。午前4時前、松浦市御厨町のコンビニエンスストアで「男性が店内で血を流して倒れている」と通行人の女性が110番通報しました。警察が駆け付けると店内で40代の男性店員が頭から血を流し倒れていました。県警によりますと男とみられる犯人は店の外にいた店員を襲ったあと、店内にいた市内の60代の男性客にもバールで殴りかかりました。男性は自分で車を運転し、近所の住宅に助けを求めました。被害者が逃げ込んだ家の住人は「血だらけ。頭から血をじゃんじゃん流して『やられたやられた』って言っていた」と当時の状況を語りました。男性が逃げ込んだ住宅の近くには生々しい血痕が残っていました。男性は左腕の尺骨骨折や頭頂部と後頭部挫創の大けが。店員は頭を強く打たれたことによる「急性硬膜外血腫」と診断されましたが、2人とも命に別状はないということです。店の防犯カメラには目出し帽を被り、バールを持った中肉中背の犯人が映っていました。バックヤードに現金数万円をむき出しの状態で入れていたレジのトレーがなくなっているということです。松浦市教委は朝から近くの小中学校3校を臨時休校にし、警戒を呼び掛けました。23日からは犯人逮捕までの間、島を除く市内全域の小中学校で登校は複数人で行うほか、部活動を停止し、PTAなどによる見守りを強化します。犯人は今も逃走中で、警察が行方を追っています。(22日午後7時時点)