三つどもえの戦いとなった任期満了に伴う時津町長選挙は、前時津町議会議長の山上広信さん(62)が初当選を果たしました。12年ぶりにトップが交代です。
3期ともに無投票当選した現職の吉田義德さん(76)の4選不出馬に伴い、16年ぶりの選挙戦となった時津町長選。無所属新人3人による三つどもえの戦いは、前時津町議会議長の山上広信さん(62)が5607票。次点の前町議山脇博さん(61)が5273票とわずか334票の僅差で山上さんが初当選を果たしました。前触れなく告示日に突然立候補した元兵庫県議の小西彦治さん(51)は488票でした。
山上広信さん:「ひとつの輪がですね、さらに大きく増えていくように、たくさんの人の声掛けでそういったものが、だんだんだんだん大きくなっていったのを実感しております」
選挙戦では、国民民主党県連と連合長崎の推薦をとりつけ、住宅用地の供給の推進や生活道路の整備など、人口減少対策を訴えました。
山上広信さん:「住民の声を聞き、それを生かし、そして住民参加のまちづくりをしていきたいと思っております。そういったものをやることによって、さらに住民同士の絆とか町に対する愛着とか、そういったものが出てくるかと思いますので、お子さんでも、若者でも、高齢者の方でも、にこやかで、笑いの絶えない町運営ができればと思っております」
もともと「公平な立場」としていた現職の吉田義德町長は、自身の町政を引き継ぐとする山上さんの姿勢を受け、選挙戦終盤には山上さんのバックアップに回りました。
吉田義德時津町長:「私の路線を引き継ぐという格好で話をされていたのは山上前議員だったので、時津の活性化を図っていただいて、やっぱり時津に住んで良かったなと、町民から言っていただけるような町政を期待したいと思います」
当日有権者数は2万3583人。投票率は48.61%で前回2007年の選挙を5.75ポイント下回り、過去最低となりました。