新しい年が明け、県内の多くの企業や官公庁は4日が仕事始めです。県庁では能登半島地震の犠牲者を悼み、黙とうが捧げられました。
元日の能登地方を最大震度7の激しい揺れが襲いました。石川県では大規模な火災が発生、多くの家屋やビルも倒壊しました。これまでに78人の死亡が確認されています。大津波警報も出て、注意報が発表された対馬の比田勝では30cm(2日午前0時1分)、壱岐の郷ノ浦港では20cm(2日午前0時51分)の津波が観測されました。
仕事始め式では、職員らが黙とうをして犠牲者の冥福を祈りました。
大石賢吾知事:
「長崎県も長崎大水害や雲仙普賢岳噴火災害など、重なる大規模な自然災害を経験した。その都度、全国の皆様から温かい励ましやご支援を受けて復興を成し遂げてきた。そのようなご支援に対する感謝の気持ちとして、被災地に対してできる限りの支援を実施してまいりたい」
大石知事は、今年の重点課題としてデジタル化の推進や九州新幹線西九州ルートの整備促進などを挙げました。
また、2日(火)に羽田空港で日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故では、海上保安官5人が死亡しました。
長崎市役所の事務始め式には幹部職員ら約160人が出席し、能登半島地震と航空機事故の死者に黙とうを捧げました。鈴木市長は、近年の災害の激甚化を踏まえ、常に最悪の事態を想定しながら万全を期すよう職員に呼びかけました。
鈴木市長:
「我々はこの長崎市のこと、市民のこと、目の前のこと、身の回りのことをしっかりやって、元気な世の中をつくっていく。そうして生まれた元気で被災地を勇気づけていくことが大事」
波佐見町では新庁舎が4日開庁し、記念式典が開かれました。新庁舎は、旧役場の北側に22億400万円の事業費をかけて建設。地上3階建てで、延べ床面積は約3357平方メートル。内壁には、波佐見焼の石膏や陶片などの廃材を再利用した素材を使っています。災害への備えとして、正面玄関に、電力を使わず、人の重さで開閉する荷重式自動ドアを導入しました。
旧役場は一部を除き、2月中旬ごろから解体工事を始め、来年3月までに来庁者の駐車場になる予定です。