自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題で、長崎3区選出の谷川弥一衆院議員(82)の疑惑について、自民党長崎県連の前田哲也幹事長(60)は「重く受け止めている」と話しました。
自民党・安倍派の「清和政策研究会」と二階派の「志帥会」ではパーティー券の販売ノルマを超えた収入が所属議員側にキックバックされ、収支報告書に記載されていない疑いがあります。
19日、安倍派や二階派の事務所に東京地検特捜部が家宅捜索に入りました。特捜部は押収した資料を分析し、組織的な関与があったかどうか実態解明を進めるとみられます。
長崎3区選出の谷川弥一議員(82)は、5年間で4000万円以上のキックバックを受け、収支報告書に記載していなかったと見られていて、事務所の前には20日も報道関係者が詰めかけました。
自民党長崎県連の前田哲也幹事長(60)は一連の報道について「重く受け止めている」とした上で、「現在はまだ疑惑の段階で県連としては静観している」と話しました。