前日に諏訪神社からお旅所へ「お下り」された神様が長崎の街を巡って神社に戻りました。くんち後日の伝統行事「お上り」。神輿守が全力疾走で神の霊力を高めるとされる「もりこみ」も。
午後1時前、「お旅所」には、神輿を担ぐ、「十善寺地区奉賛会」のメンバーら、100人以上が集まりました。
初参加・中島大和さん(20):
「上り坂とか階段とか多いが、今年最後なので、一生懸命頑張りたい」
初参加・高橋圭さん(28):
「足が初日で痛くなった。久しぶりのくんちということで、迫力ある『もりこみ』を見せたい」
いざ、本番。諏訪・住吉・森崎3体のご神体を乗せた神輿がお旅所を出発します。そして、旧県庁坂を一気に駆け上がる「もりこみ」が始まります。呼吸をひとつに雄大に「もりこみ」ます。
旧県庁前では、ご利益にあずかろうと神輿の下をくぐる人たちもいました。午後3時半すぎ、市中心部のアーケードなどを経て諏訪、住吉、森崎の3基の神輿は諏訪神社に到着しました。大観衆が見守る中、73段の長坂を一気に駆け上がります。神輿守の男たちが一致団結し、魂を込める最後の見せ場『もりこみ』。桟敷席の見物客から歓声が上がります。
神輿守:
「神様を諏訪神社まで送れて安心している」
神輿守:
「やり遂げた。やっと長崎の人たちに勇気を与えられた」
神輿守の男たちは無事、ご神体を本宮に安置し、「お上り」を終えました。