鑑賞者の心に寄り添いたいと「愛」をテーマに描く元臨床検査技師の女性画家の個展が諫早市で開かれています。
「孤」や「円」を基調にやさしさや温かみを感じさせる母子像やバラなど約30作品の油彩画。鹿児島市出身で福岡県久留米市在住の画家、桑水流みきさん(54)が「愛」をテーマに描きました。
臨床検査技師を経て、結婚・出産後にアメリカの美術大学で本格的に絵画を学び、東京・銀座のギャラリーや大丸福岡天神店など九州各県でも個展を開いてきました。作品は長崎県内や福岡の医療機関などで飾られています。
母子像では「誰もが愛される大切な存在である」ということを伝えたいといいます。顔はあえて描きません。鑑賞者の心に寄り添えるようその時の気持ちに合わせた表情を思い浮かべてほしいという思いからです。
画家・桑水流みきさん(54):
「自分の心を映す鏡であってほしい。見た方が自分の経験や思いを重ねて、感じるものがあったらいい。気軽に来ていただいて、一点一点、自分の心に向き合う感覚で作品を鑑賞していただけたら」
「桑水流みき展」は諫早市役所近くの山下画廊で28日(火)まで。展示販売も行っていて、午前11時から午後5時までです。