シャインマスカットに続き、和牛も産地偽装です。諫早市のふるさと納税の返礼品だった和牛が県内産ではなかったことが分かりました。これまで産地偽装されたものも含め、全て同じ業者が提供していました。
中嶋航大記者:
「こちらが長崎産ではない和牛をながさき和牛と産地偽装していた久留米市の業者です。偽装した理由を『必要な量を確保できず、取引を打ち切られるのが怖かった』と話しているということです」
福岡県久留米市のふるさと納税返礼品取扱業者「タツミ商事」は、少なくとも去年4月1日から12月31日までに、県内産以外の国産和牛約15.6tを「ながさき和牛」と表示し、諫早市の返礼品提供事業者「スタート」に納品していました。九州農政局は14日付で「タツミ商事」に適正な表示などを求める指示を出しました。
諫早市ではこの和牛を「ながさき和牛切り落とし」1600グラムとして寄付額1万円で受け付け、昨年度は約3万8000件の申し込みがありましたが、発送に遅れが生じ、現在は返礼品にはなっていません。
小栁亮雄記者:
「諫早市ではこれまで返礼品のシャインマスカットやメロン、イチゴでも産地偽装が発覚していますが、それらはすべてこちら「スタート」が提供していたものでした」
市は、「スタート」がふるさと納税の返礼品として扱っていた商品を26品確認していて、今月末までに産地証明の提出を求めています。
相次ぐ産地偽装に、諫早市のふるさと納税の担当者は「委託業者に任せきりだったことを反省している。今後は市内でどのような産品がどれくらい生産されているかなど確認して寄付を受け付けたい」としています。
諫早市のふるさと納税をめぐっては仲介サイト「楽天ふるさと納税」が寄付の受け付けを停止しています。