し尿や汚泥を処理し、農業用の肥料を作っている「雲仙市環境センター」がSDGsなボイラー設備を導入しました。
「雲仙市環境センター」で7月に稼働した「木質バイオマスボイラー」は、木材のチップを燃やして、し尿や汚泥を乾燥するための熱を生み出します。これまで年間約11万600リットル、約1500万円分の重油を使っていた「重油ボイラー」の稼働を1割まで減らし、重油の使用を大幅に削減しました。
ボイラーは、市内の「宅島建設」が総工費1億5000万円をかけて導入し、チップの購入と運用を担い、雲仙市環境センターは宅島建設から熱を購入します。
宅島建設竹・野由一常務:
「地域貢献の一環として取り組みたいということで、一緒に事業をさせていただいた。雲仙市がより良い地域になっていければ」
木材チップは島原半島の間伐材や、建物の廃材を使用することで、森林の保全や資源の循環にもつながる取り組みです。
雲仙市環境政策課・森知洋課長補佐:
「間伐をされて、残念ながら柱になり損ねた木をエネルギーとして地域で活用できるというところは、地産地消の取り掛かりの一歩目だと」
「木質バイオマスボイラー」を使用することで二酸化炭素の年間排出量を約289.1トン削減することが見込まれています。