国や公共に功労があった人に勲章を贈る「秋の叙勲」に県内から69人が選ばれました。
瑞宝単光章を受章したのは松浦市の曙保育園で園長を務める吉永豊子さん76歳です。
1968年から保育士として働き、1978年からは、これまでに6つの保育園で園長を務めるなど、子どもたちの豊かな感性を育てる教育の発展や児童福祉の向上に尽力しました。
瑞宝単光章・曙保育園 吉永豊子園長(76):
「子どもたちと保護者と職員に(勲章を)いただいたようなもの。子どもたちがいたから今日ここまで働くことができた働かせていただいた。本当に感謝、それしかない」
保育士生活55年。これまでに携わってきた園児の数は2000人以上に上ります。
現在、吉永さんが園長を務める曙保育園は少子化の影響で今年度を最後に閉園が決まっているため、現在通う18人の園児が吉永さんが園内で成長を見守る最後の子どもたちとなります。
瑞宝単光章・曙保育園 吉永豊子園長(76):
「今まで私と出会った子どもたちが立派に成長していく。それが一番の望み。子どもたちが『楽しかった』『曙保育園に来て良かった』と思えるような保育園の最後を締めくくりたい」
県内では旭日大綬章に県知事や農水大臣を務めた金子原二郎さん(79)。旭日重光章に元衆院議員の加藤寛治さん(77)、冨岡勉さん(75)が選ばれるなど、60歳から89歳の69人に功績を称え、勲章が贈られます。