諫早市は昨年度、ふるさと納税の返礼品としていたイチゴとグリーンメロンも諫早市産ではないものが含まれていたと発表しました。10月、返礼品のシャインマスカットも市内産ではなかったことを公表したばかりでした。
ふるさと納税の返礼品は総務省の規定で「その自治体で生産されたもの」と定められています。
諫早市では10月、外部からの指摘で、昨年度と今年度、返礼品にしていた「シャインマスカット」が諫早市ではない県内の別の自治体で生産されたものであることが発覚し、詳細な調査を進めていました。結果、昨年度、同じ事業者が提供したイチゴの一部とグリーンメロンについても諫早市産ではなかったことが判明しました。
市によると、グリーンメロンは去年6月から7月にかけて255件を発送、イチゴは今年1月から3月に2805件を発送したということです。
市は今回の報告を受け、10月31日付でこの事業者が提供するすべての返礼品の受け付けを停止しました。諫早市では、ほかにもこの事業者が扱う長崎和牛や果物などをふるさと納税の返礼品に採用していました。
諫早市では昨年度、ふるさと納税で約10億9000万円の寄付がありました。担当者は「まずは全容の解明に努めていきたい」としています。