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2025/10/09

【長崎くんち】最後の奉納踊りに全力 「明日、くんち無いんだなと思ったら寂しくなります」

長崎くんちは後日(あとび)、最終日です。10年ぶりの出番を迎えた6つの踊町は、諏訪の舞台で最後の奉納踊に臨みました。

雲一つない秋空の下、朝日が差し込む踊場に最初に現れたのは、榎津町の川船です。網打ちは一網打尽。根曳衆も万雷の「モッテコイ」に伝統の「右回し」で応え、江戸時代から続く川船が令和の踊場で躍動しました。

根曳(初)小渕凜太さん(24):
「圧巻の光景でした。前日の本番は一番最初の場所で緊張したんですけど、今回最後はすごく楽しめてよかったです」

網打船頭・古賀優多さん(9):
「将来は子どもを生んで囃子をさせて僕は根曳をして、親子で一緒に出演したい」

長崎検番の芸妓衆が「本踊阿蘭陀万歳」を奉納した新橋町。2人のオランダ人がコミカルな踊りで、見る人を異国情緒にいざないます。

経験の浅い若手芸妓衆もあでやかに舞い、最後はお座敷でも定番の「長崎ぶらぶら節」で会場がひとつになりました。

才蔵・桃羽さん:
「たくさんの方々に支えられてお諏訪さんのおくんちがあってるっていうのを、最後の奉納踊ですごく感じました」

万歳・茶々丸さん:
「茶々丸の万歳が出来たかなと。120点です」

芸者(くんち初参加)いち果さん:
「不安とか大丈夫かなとかあったんですけど、それ以上に楽しく終えられて良かったなと。検番をくんちに声を掛けていただけるように今後も頑張っていきたい」

3世代4匹の龍が秋空を舞う諏訪町の龍踊。龍がウトウトする「眠り」、龍方が動きながら一瞬で交代する「棒交代」、2匹の龍が踊場狭しと乱舞する「双龍」。「静と動」のお家芸で約2400人のくんちファンを沸かせました。

龍方・山下俊雄さん(36):
「言葉に出来ないくらい感動しますね。疲れがたまってる中ですけど、目標である『優雅で勇壮に美しく』っていう表現を出来たと思います。終わってほしくないなって気持ちでいっぱいですね」

龍方・竹村侑真さん(27):
「お客さんの声援とかがものすごい力になって、もっと振っていたかったなっていう思いもあったので、すごくいい踊りが出来たと思います。」

龍方・金出大和さん(24):
「楽しんでたら一瞬で終わっちゃいました。手も結構痛いんですけど最後までやりきりたい」

子龍・廣高龍之介さん:
「やっぱり楽しめました。『ずぐら(玉探し)』って楽しいですよね」

「櫓太鼓」と「本踊」を奉納した西古川町。ウクライナから避難してきた長崎鶴洋高校相撲部3年のエゴール・チュグンさん(17)が最後も見事な弓取り方を披露しました。右手には、けさから巻いたというテーピングが。

西古川町弓取り方・エゴール・チュグンさん(17):
「長崎の人たちに感謝もすることが出来たと思います」

撥方を務め上げた許冬威さん。

西古川町櫓太鼓・許冬威さん(25):
「楽しくやれたから良かったかなと思います」

賑町の「大漁万祝恵美須船」。船頭の中西生和くん(6)は、最後まで集中してタイを釣り上げることが出来ました。

若根曳は「宝恵舟」と「豊来舟」、根曳衆は「恵美須船」を勢いよく曳き回しました。

賑町根曳・虎島泰洋さん(51):
「この7カ月、毎晩稽古してきたんですけどその成果がここで集大成として披露できたかなと思います」

賑町船頭・中西生和さん(6):
「(Q.皆さんの声援はどうでしたか?)楽しかったです。元気が出ましたね」

賑町長采・立岩直樹さん(52):
「最終に近づいてきたら今までの稽古とかが走馬灯のように巡って、明日くんち無いんだなと思ったら寂しくなりますけれども最後の最後まで頑張っていきたいと思ってます」

トリは「詩舞」と「曳壇尻」の新大工町。熱気に包まれる会場で舞人が美しくしなやかに舞います。

曳壇尻は、御旅所で「もってこーい」に3回応えた後、最後の奉納です。全員新人の根曳衆が「曳壇尻」をダイナミックに曳き回しました。会場の盛り上がりは最高潮に達します。

ありったけの力を振り絞り、「もってこーい」に4回も応えて今年の奉納踊を締めくくりました。長く厳しい稽古を乗り越えてきた根曳たち。

新大工町根曳・熊谷有人さん(25):
「もう、もう、何も言えんすね。長かったようで、早かったっていう感じで良い演技が出来て良かったです」

各踊町は、今夜9時ごろまで庭先回りをした後、「仕舞踊り」をして、長崎くんちは幕を降ろします。

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