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2025/08/15

広瀬すずさん・吉田羊さんらに単独インタビュー 映画「遠い山なみの光」への思い

0815「遠い山なみの光」

長崎市出身のノーベル文学賞作家、カズオ・イシグロさんの小説「遠い山なみの光」が映画化されました。全国公開に先駆け、主演の広瀬すずさん(27)、共演の吉田羊さん、石川慶監督(48)が長崎を訪れ、作品への思いを語りました。

長崎市の活水女子大学に姿を見せた3人。映画「遠い山なみの光」は戦後間もない1950年代の長崎と1980年代のイギリスを舞台に、時代と場所を超えて交錯する「記憶」の秘密をひも解いていくヒューマンミステリーです。

広瀬さんが演じるのは、戦後復興期の長崎で暮らす緒方悦子。およそ30年後のイギリスで暮らす悦子を吉田さんが演じます。

11日は、英文科の学生と共に原作の朗読会も開かれました。広瀬さんと吉田さんが日本語で、学生たちは英語で一節を読み上げました。

広瀬すずさん(27):
「あの辺はみんな原爆でめちゃくちゃになったのよ」

朗読後は、学生の質問に答える「お悩み相談会」へ。

海外に興味はあるが、地元・長崎を離れたことがなく、一歩を踏み出せないという相談に2人は…

広瀬すずさん(27):
「自分が頑張れば環境が変わったり、人が応えてくれたり、自分にも活力が生まれたりした変化を少しずつ感じながらやっと東京に慣れて13年くらい。結構時間がかかった。一歩勇気を出すのもすごく素敵なことなので応援しています」

吉田羊さん:
「もちろん長崎はとても素敵な街ですけれども、長崎を出てほかの街で暮らすことでしか見えない景色がありますし、そこからさらに海外に出れば、異なる文化や価値観に触れることができ、自分の視野が広がる。それは将来的に絶対に自分を助けてくれるものだと思います」

イベント後、3人は、NCCの単独インタビューで作品への思いを語りました。

下田朋枝アナウンサー:
「何かがおかしいと感じながらも、確信が持てないまま日常が進んでいく感覚が描かれていましたけれども、演じる上で違和感やうっすらとした不穏さをどう伝えようとされたのか、どのように演じる準備をされましたか」

広瀬すずさん(27):
「せりふを喋っていても二階堂ふみさんが演じる佐知子と対面していても、家の中で夫婦で喋っていてもなんかずっと違和感はある。これはせりふのリズムなのか、すごく不思議だったんですけど、ずっとかみ合っていないような違和感みたいな…あれなんだったんですかね?」

石川慶監督(48)
「設計しました。最初の本読みの時から二階堂さんが持ってきてくれた声のトーンだったり、雰囲気と広瀬さんがもともと持っている雰囲気がすごくコントラストがあって、でも自分はそれがすごく面白いと思って。撮影をするにしたがってあれ、なんか佐知子と悦子が逆転したり、何か交換したりしているなというのを見ながらその違和感が逆にすごい親和性になっていったり。予定調和じゃないところがそういうところから出てきていたんだろうなと思って、良いことだと思います」

長崎訪問は2回目という広瀬さん。地元グルメの話題ではちゃんぽんや太麺皿うどんに興味津々。

一方、長崎出身の父を持つ吉田さんは、毎年、正月に長崎を訪れているそうです。

下田朋枝アナウンサー:
「吉田さんの長崎の好きなところは?」

吉田羊さん:
「好きなところ、皿うどん。太麺ではなく揚げ麺の。麺を揚げてあるんですよ、パリパリしてねちょっと歯ぐきに刺さりながら食べる。血だらけになりながら」

下田朋枝アナウンサー:
「ぜひ食べ比べてみてください」

TOHOシネマズ長崎で行われた特別試写会にはおよそ330人が来場。舞台挨拶の前には、平和公園を訪れ、原爆犠牲者に花を手向けました。平和祈念像を前に感じたことは…。

広瀬すずさん(27):
「見たことがなかったので映画の中ではがき、写真を見ていたので、本物だってなりました。想像以上に大きくてびっくりしました」

吉田さんは小学校の修学旅行以来、2回目でした。

吉田羊さん:
「自分の体は大きくなっているはずなのにどこか像がもっと大きく感じた。それは戦後80年経っても、いまだ世界で紛争や戦争が続いていることに対する長崎の市民の皆様の反戦の思いが像に込められているような気がして改めて『長崎を最後の被爆地に』という決意を強くしました」

最後に3人は映画に込めた思いを語りました。

広瀬すずさん(27):
「長崎の皆さんの希望になるような作品になったらいいなと思います」

石川慶監督(48):
「戦後80年、記憶がどんどん遠くなっていく時にいったん僕らの方でしっかりちゃんと受け取って新しく語り直さなきゃいけないとイシグロさんにカンヌでお伺いしています。そういう思いを込めて作った映画です」

吉田羊さん:
「この映画はカズオ・イシグロさんの記憶の中の長崎を描いた映画でもあります。そのため、色んな所に余白のある映画になっておりますので、余白の部分は実際に長崎に住んでいらっしゃる皆様の記憶や思いで、埋めていただいて、皆さんそれぞれの映画に仕上げていただけたらいいと思いますし、そしてそれは長崎にいらっしゃる皆様にしか出来ないことですので、ぜひこの映画を愛していただけたらうれしい」

映画「遠い山なみの光」は9月5日(金)に全国で公開されます。

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