春の叙勲の受章者に県内から55人が選ばれました。
元県知事・中村法道さん(74):
「大変名誉なことであり、ありがたいことだと、これまで多くの方々にお世話になってまいりましたので、全ての皆様方に心からお礼を申し上げたいと思っております」
「旭日重光章」を受章した元県知事の中村法道さん、74歳。1973年に県庁に入庁し、農林部長や総務部長を歴任。2010年の県知事選で初当選し、3期12年にわたり県知事として県政の先頭に立ち、地域活性化や県民の生活向上、地方自治の振興に尽くしました。
元県知事・中村法道さん(74):
「仲間の皆さんと一緒に仕事ができたということは苦しい時はもちろんありましたけど、今振り返ってみると素晴らしい時間を頂いたなと感謝をしております」
在任中は半導体や航空機産業など造船業に代わる新たな産業の振興に取り組んできたと話す中村さん。印象に残っている出来事は?
元県知事・中村法道さん(74):
「今改めて振り返ってみますとやはりコロナ対策。3期目の大半はコロナ対策に専念せざるを得ないと」
コロナ禍の2020年、修繕のため、三菱重工長崎造船所香焼工場に停泊していたイタリアのクルーズ客船「コスタ・アトランチカ」で4月20日から5月31日に出港するまで149人の乗客・乗員が新型コロナに感染しました。
元県知事・中村法道さん(74):
「本県でもクルーズ客船内でコロナ感染症が拡大をし、非常に心配をしたんですが結果として1人も亡くなることがなく帰国いただいたということは本当にいいことだったと考えております」
中村さんは、およそ50年の県庁での経験や人脈を生かし、今後も県政の発展に役立てたいと話しました。
元県知事・中村法道さん(74):
「何とか県の活性化に結び付けたいという思いで取り組んできましたけど、これからもまだ一県民、市民としてお役に立てるように頑張っていかなければいけないと思っております」
このほか、前壱岐市長の白川博一さん(75)が旭日小綬章を受章するなど、60歳から90歳までの55人が受章しました。受章者には各省庁や県から叙勲が伝達されます。