街全体を一つの宿に。平戸市が進める「アルベルゴ・ディフーゾタウン」の内覧会が開かれました。
イタリア発祥の「アルベルゴ・ディフーゾ」は、それぞれイタリア語で「アルベルゴ」が「宿」、「ディフーゾ」が「分散した」という意味で、直訳すると「分散型の宿」という意味になります。
建物単体ではなく、街全体を一つの宿と見立て、点在する空き家や古民家を客室や飲食施設などに改修。観光客が地域の日常に触れることができる新しい観光の形です。
平戸市では、空き家対策と観光振興を兼ねて2023年度から事業を開始し、市中心部の城下町エリアなどをモデル地区に、古民家や空き家の改修や受け入れ体制の整備を進めてきました。
こちらは、200年以上前に建てられた米蔵を宿泊施設に改修した「THE曜」。推定樹齢200年を超えるクロマツの柱や梁はそのままに、メゾネットタイプの客室2部屋と、レセプション機能を持つ受付スペースが誕生しました。
平戸市・黒田成彦市長:
「平戸の港や城下町という風情を残しつつ、新しい観光の拠点になってアルベルゴ・ディフーゾの考え方に共感する民間事業者が放射状に広がっていけばと思っています」
宿泊料金は1室2人の利用で1人2万5850円から。「THE曜」の他にも、市内に宿泊施設が2つ、飲食施設が3つ整備されました。
予約受付はすでに開始していて、6月2日から、宿泊することができます。