6日に壱岐沖で医療搬送用ヘリコプターが不時着水し、対馬の患者ら3人が死亡した事故を受け、県は11日からとしていたドクターヘリの運航再開を延期すると発表しました。
大村市の長崎医療センターに配備されている県のドクターヘリは着水・転覆した機体と同型機で、事故を受け再点検とテストフライトを実施するため、一時、運航を休止し、11日からの再開を予定していました。
しかし医療機関などと協議した結果、安全運航に万全を期し、さらに詳細な点検を実施するため、運航再開を16日(水)以降に延期すると発表しました。
休止期間中は県の防災ヘリや自衛隊、佐賀県などと連携を図り、救急医療体制に支障がないように対応するとしています。
またヘリを運用していた福岡和白病院は、事故を受けてヘリコプターによる医療運行活動を無期限で休止すると発表しました。
長崎県内からは、対馬、壱岐、上五島から昨年度は合わせて31件(対馬12件、壱岐19件)、2023年度は50件(対馬23、壱岐24、上五島3)、急病人などをヘリで福岡和白病院に搬送しています。