対馬市の患者ら6人を乗せたメディカルヘリが壱岐市の沖に不時着水し、3人が死亡した事故を受けて、県はドクターヘリの運航を一時休止すると発表しました。
6日、対馬市から患者ら6人を乗せて福岡和白病院に向けて飛んでいた「エス・ジー・シー佐賀航空」運航のヘリが壱岐市の沖で不時着水し、患者ら3人が死亡しました。
県が運用するドクターヘリは、この不時着水した機体と同じ機種のヘリで、県は安全運航に万全を期し、機体の再点検とテストフライトを実施するため、今週金曜11日まで運航を休止すると発表しました。県医療政策課によりますと、県のドクターヘリがこれまでに事故を起こしたことはないということです。
県が運用するドクターヘリは1機のみで、休止期間は、県の防災ヘリや佐賀県のドクターヘリを活用するということです。
大石知事は、「ヘリコプターによる患者の搬送は、救命率の向上や後遺症の軽減を図るなど、多くの離島や半島を有する本県において、命を守るために欠かせないもの」とした上で、「県のドクターヘリや防災ヘリの安全運航を徹底し、救急医療体制に支障が生じないよう努めるなど、県民の皆さまの安全・安心の確保を図ってまいります」とコメントしています。