平戸市の川内峠で、春の訪れを告げる野焼きが行われました。
8日午前9時、火が放たれ、枯れ葉がパチパチと音を立てながら燃え始めました。平戸市の川内峠は標高約200メートル、広さ約30ヘクタールの草原です。
野焼きは若草の芽吹きを促し、防火対策として毎年行われています。
今年は、強風や雨、雪により例年より1カ月ほど遅れての作業となりました。市の職員や地元の消防関係者など約150人が参加しました。岩手県大船渡市の山林火災を受けて、慎重を期して行われました。
火は風に乗って勢いよく燃え広がり、大草原いっぱいに「炎のショー」を繰り広げました。訪れた見物客は、迫力満点の炎をカメラに収めていました。
平戸市観光課・中島健志朗さん:
「4月からはワラビ採りなどでもにぎわいますので多くの方々にも来ていただいて楽しんでいただけたらと思います」
約3時間で焼き尽くされ、峠は黒い山肌へと変わりました。4月には青々とした若草が芽吹き、観光シーズンを迎えます。