去年10月の衆院選で公職選挙法違反の罪で逮捕・起訴された自民党・下条陣営の元事務局長の初公判が長崎地裁で開かれました。
元事務局長は「私は共謀していない」などと全面否認です。
長崎市の団体職員、白本浩衛被告66歳は、去年10月の衆院選で長崎1区に立候補し、その後落選した下条博文氏の陣営で、事務局長を務めていました。
起訴状などによりますと、公示前の去年10月3日から7日までの間、陣営の選挙運動員2人と共謀してアルバイト12人に対し12回にわたり、時給1000円で下条氏への投票を呼び掛ける電話を有権者にかけるよう依頼したなどの罪に問われています。
初公判で白本被告は「私は共謀していない」などと述べ、起訴内容を全面否認しました。
検察は白本被告は10月3日、選挙事務所で「選挙期間中、毎日4人ほど電話隊のアルバイトを集めることはできないか」と陣営関係者に依頼し、「アルバイトには時給1000円支払う必要がある」などと言われ、これを了承したなどと主張。
一方弁護側は、選挙事務所内の設営などに人手がいるため、「他にスタッフがいないかと雑談しただけ」と主張し、「電話をかけるアルバイトについて話していたわけではない」としています。
次回は、3月4日から2日間にわたり、検察が白本被告が共謀したと主張する陣営関係者への証人尋問が行われます。