佐世保市の東部スポーツ広場体育館で開かれた、全国高校選抜剣道の県予選。去年のインターハイで男女ともに島原がベスト8の成績を残したことで、男女各上位2校に全国切符が与えられます。
14校が参加した女子団体は、予選を勝ち上がった島原・西陵・向陽・長崎東の4校が決勝リーグに進出しました。11月の新人戦優勝の島原は、初戦で西陵と対戦します。
島原の先鋒は2年生の松村みなみ。高さを生かして序盤から果敢に攻めの剣道を見せます。緊迫した展開の中、相手の隙をついた面で一本を奪い先鋒戦で勝利。
続く島原の次鋒は、予選でチーム唯一の2本勝ちを収めた児島和歩。試合開始2分30秒で華麗に面を決め、1本勝ちで2勝目を挙げます。
中堅戦も島原が制し、3-0で圧倒。その後、島原は決勝リーグ3戦全勝。3連覇で全国大会出場を決めました。去年の全国選抜では準優勝。
【島原2年北山凛桜主将】「先輩方が築いてくれた伝統をまた自分たちも引き継いで『自分たちの代では日本一になる』という目標を強く持っているので、また日本一に向けて頑張っていきたい」
続いて、島原に敗れた西陵は、向陽に勝利した長崎東との対戦です。長崎東の先鋒は、去年中学生で都道府県対抗の全国大会団体戦で優勝を経験した久保凛々果。1年生同士の対戦の中、落ち着いて面を決め先鋒戦を勝利します。
続いて、次鋒の1年生・宮﨑結も久保と同じく全国優勝を経験したメンバー。父の亮さんが監督を務める長崎東へ進学してきました。試合開始直後、相手が上段で構えたところに、喉元へ「突き」で1本。コテでも一本を取り、2本勝ちで制します。
中堅の2年生・合澤も勝利し3-2で西陵を下し、リーグ戦2勝1敗で全国切符を手にしました。
【長崎東1年宮﨑結選手】突きについてー「自分は背が低いのでなかなか竹刀が相手に届かない。そういった時に一本がどうしても欲しくて(突きを)出します」
【長崎東1年久保凛々果選手】全国大会ではー「今までの試合よりレベルがすごく上がると思うので(相手の)レベルが高くても、自分の剣道を見失わずにチームに貢献できるように頑張りたい」
長崎東女子の全国選抜出場は初めて。学校としては、宮﨑監督が32年前に第2回大会で出場して以来になります。
【長崎東1年宮﨑結選手】全国大会ではー「今まで練習してきたことや教えてもらったことを生かして上位に少しでも上がっていけるように頑張っていきたい」
一方、男子では優勝した島原と準優勝の長崎南山が全国選抜に出場します。全国選抜は3月26(水)~28日(金)、愛知県の春日井市総合体育館で開催されます。