2012年に対馬の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた県指定有形文化財の「観世音菩薩坐像」が来週、引き渡されることが決まりました。
観音寺の田中節孝前住職によると引き渡しは24日、仏像が保管されている韓国・大田の施設で行われ、その後、仏像の所有権を主張していた韓国の浮石寺に貸し出し100日間の法要が行われるということです。仏像の対馬への移送は5月になると見られます。
仏像は2012年10月に韓国の窃盗団に盗まれその後、浮石寺が「14世紀に倭寇に略奪された仏像」と主張し、所有権を争ってきました。韓国の最高裁が2023年、所有権は観音寺にあると認め返還に向け調整が進められてきました。
引き渡しが決まったことを受け田中前住職は「仏像が盗まれて13年、円満に解決しほっとしている」と喜びを語りました。5月の移送時には田中前住職が韓国に迎えに行き寺で法要をしたあとセキュリティの高いところに保管したいとしています。