広島に原子爆弾が投下されてから6日で79年を迎えました。被爆地・長崎でも原爆犠牲者の冥福を祈りました。
午前8時から行われた広島平和記念式典。広島市の松井市長は「核抑止力に依存する為政者たちへ政策転換を促すため、市民社会が心を一つにして行動を起こそう」と呼び掛け、日本政府には来年3月に開催される核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を求めました。広島に原爆が投下された午前8時15分。長崎からも祈りが捧げられました。
前田博幸さん(81):
「私の叔父が原爆で一カ月後に亡くなりました。そのことを思えば二度と原爆、戦争を起こしたくない悲しいですもの」
埼玉から観光客・歌川崇さん(54):
「東日本大震災、妻が陸前高田なんで現地を見た時に戦地ってこういうふうになるのかなと。破滅的な被害だったので言葉が出なかった。戦争やもめ事が少ないようなそんな平和な世界に皆が平等で幸せに暮らせるようなそんな世界になってほしい」
妻・伸枝さん(52):
「陸前高田は色がなかった。グレーとか黒とかそういう色しかなくて見た時はびっくりした。震災の時もそうでしたが、原爆も普段過ごしている当たり前の日常も一気に無くなってしまうというのが怖い。戦争は起きてはいけないと思います」
茨城から観光・大森裕子さん(42):
「海外でいま戦争があるので、子どもに平和について勉強してもらえたらと思って長崎に来た。戦争とかも分からないので、原爆とかあったら怖いので、なくなるように二度と核兵器は使わないでもらえたらと思う」
岡山から長崎へ平和学習に・平田洋子さん(47):
「決して他人事ではなく、日本は唯一原爆を落とされた国ということで、世界にこれからも訴えていかないと。非核三原則、子どもが6年生で学んだので、家でもそういうことを話題にすることもあって核爆弾が絶対にいけないということをつなげていかないといけない」
娘・景子さん(小6):
「原爆は落としちゃいけない駄目なものだと思います。平和で豊かな暮らしをしていきたい」
被爆者・川野浩一さん(84):
「広島から長崎までわずか3日間しかない。その3日間を含めてこれから私たちはどういう覚悟で残された時間をどう生かしていくのか、もう二度と戦争をしないそのことを心に深く刻んだ」
今年、全国の被爆者の数は、10万6825人となり、初めて11万人を割り込み、平均年齢は85.58歳となっています。被爆者の減少と高齢化が一段と進んでいます。
長崎は3日後、79回目の原爆の日を迎えます。