苦しい治療を乗り越え、ハウステンボスで楽しく過ごす、掛け替えのない親子の時間です。小児がんと向き合う子どもと、その家族に1泊2日の旅行がプレゼントされました。
ハウステンボスを訪れたのは、小児がんの治療中、または治療後1年以内の子どもと、その家族6組、合わせて28人です。
認定NPO法人「ジャパンハート」主催の「スマイルスマイルプロジェクト」。副作用の強い治療や長期の入院など、小児がんと向き合う子どもたちを応援する全国プロジェクトです。
九州では福岡市に本社を置く新日本製薬が企画・運営に携わり、旅費や宿泊費などを負担しました。2017年からハウステンボスでの宿泊旅行をプレゼントしています。
1泊2日の期間中、旅行には小児科医や看護師、専門スタッフが同行します。「夢を叶える旅行」をテーマに、ハウステンボスで過ごす夢の時間をサポートします。熊本県から参加した馬原さん家族。長女の遥ちゃん(3)は、去年10月、臀部に悪性腫瘍が発生する小児がんの一種「卵黄のう腫」と診断されました。半年間の抗がん剤治療や腫瘍の摘出手術を乗り越えました。父と母、1歳の妹の玲ちゃん。4人で過ごす初めてのハウステンボスです。
母・明沙さん(34):
「抗がん剤治療をしている時は免疫が下がっていて外出ができなかったので、久しぶりの家族旅行。家族写真をたくさん撮りたいねって言ってきました」
父・孝幸さん(34):
「こんな明るい表情を見せてくれたのも久しぶりなので、きょうは素敵な家族写真をいっぱい撮りたい」
新日本製薬・後藤孝洋社長(53):
「ハウステンボスの中で時間を過ごす楽しい思い出、家族で一緒に過ごした時間が前に一歩進む機会につながれば」
企画・運営に携わる新日本製薬は「来年以降も継続して実施し、小児がんと向き合う子どもたちを応援したい」としています。