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2024/05/20

中学校の体育祭のグラウンドで“つむじ風”2人けが…発生の条件は?専門家に聞く

19日に大村市の中学校の体育祭で「つむじ風」が発生し、2人がけがをしました。「つむじ風」はいつどんな気象条件で発生するのか、気象台に聞きました。

19日昼前、大村市の中学校で開かれていた体育祭の途中、運動場に砂埃が舞い上がり、その勢いが徐々に増していきます。突然、強い風が周囲の物を吹き飛ばし、「つむじ風」となって椅子やテントをなぎ倒しました。

撮影した女性は「その瞬間『もうだめかも』と恐怖で、連れていた2歳と5歳の甥っ子と姪っ子に覆いかぶさって必死で守った」と話しています。

テントが飛ばされないよう支えていた保護者の女性2人が擦り傷などの軽いけがをしました。体育祭は15分ほど中断し、再開したということです。

「つむじ風」はどんな気象条件の時に起こりやすいのでしょうか?

長崎地方気象台・宮田博治気象情報官:
「晴れた日の日中ですね、地上付近がやたら温めめられた状態の時に空気が上昇するんですけど、そこに周りの空気を巻き込んで発生する渦巻きですね」
(Q.起こりやすい時期は?)
「だいたい5月から6月、それから秋ですね。気温も高いし、お日様も強い状態の時に発生しやすくなります」

一方で夏の時期には起こりにくいそうです。

宮田気象情報官:
「地面の温度と周りの気温が同じになると発生しにくいんですよ。地面だけ温かいとフライパンみたいな状態になるんですよね。フライパンに油を入れておくと煙が出ますよね。その煙もクルクル渦を巻くような感じでできると思うんですけど、局地的な上昇気流だと思ってもらえればいいですね」

もし発生した場合に注意すべきこととは。

宮田博治気象情報官:
「急に発生するもんですから、恐らく逃げる暇はないと思います。人を巻き上げるほどの力はないと思います。ほとんどの場合、テントを押さえようとして飛ばされてる方が多いみたいですね。テントもろともということですね。飛んできたものには注意が必要。自分の体自体も飛ばされることは無いと思うんですけど、体を低くして危険を避ける」

つむじ風はそれほど長い時間発生することはないということです。

19日の大村の最高気温は29.5℃と7月上旬並みの暑さとなっていました。

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