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2024/05/07

車いすバスケ 長崎サンライズ前キャプテン・小川祥汰さん追悼試合

車いすバスケットボールチーム「長崎サンライズ」のキャプテンを務め、2月に23歳の若さで亡くなった小川祥汰さん。
最期まで車いすバスケを愛した小川さんを追悼する試合が長崎市で開かれました。

【長崎サンライズ前キャプテン 故・小川祥汰さん(23)】
「(キャプテンになって)まだ8カ月くらいですね。全然なったばっかりなんですけど」
 Q:どうですかキャプテンとして?
「車いすバスケット自体が年齢層が結構幅広いのもあって、皆さんの意見をうまくチームに取り入れるというのが難しい半面、そこはしっかりチームの雰囲気にもつながるので、キャプテンとしてうまく皆をまとめるというのもそうなんですけど、チームで頼られるような選手にこれからなっていきたいなと思っています」

小川選手①

長崎市の車いすバスケットボールチーム「長崎サンライズ」の主将を務めた小川祥汰さん。
小、中、高校とバスケットボールに夢中だった小川さんは、長崎北陽台高校の3年生だった2018年4月に骨のがんの一種「骨肉腫」と診断されました。

小川選手②

【長崎サンライズ前キャプテン 故・小川祥汰さん(23)】
「県高総体終わった後くらいに切断をしたので、県高総体は同級生の応援に向かって応援してその後に切断するっていうふうになりましたね」

小川選手③

左足を切断した小川さんは、高校の先生から車いすバスケを勧められ18歳の時に、長崎サンライズに入部。22歳の時には、全日本の次世代強化選手に選出され、去年12月の「朝日九州車いすバスケットボール選手権」では、チームを3位に導きました。

小川選手④

【長崎サンライズ前キャプテン 故・小川祥汰さん(23)】
「若い選手がすごく多いチームではあるので、若さを武器にしたバスケットというのをこれから目指していこうかなと思っています」

小川選手⑤

がんと闘いながら車いすバスケに打ち込み、若い選手の育成にも力を注いだ小川さん。

若い選手育成

今年1月半ばに容体が悪化し、2月3日、23歳の若さで亡くなりました。

小川さん死去

先月、長崎市で開かれた「第34回サンライズ杯争奪九州大会」は、「長崎サンライズ」や西海市の「SEAWEST」を含む7チームが出場。
小川さんの追悼試合として行われ、会場には、献花台が設けられました。

きょうできることは

【長崎サンライズ新キャプテン 溝口良太選手(22)】
「祥汰くんの言っていた言葉で『きょう出来ることは、きょうやる』というのは自分の中ですごく大事にしていて、きょうやらずに明日出来なくて後悔するより、きょう出来ることやって後悔した方がいいかなと思っているので、さらに僕の熱も加えて、さらに熱くしてアグレッシブにやっていきたいと思います」

溝口選手①

準決勝で鹿児島のチームを64対39で下した「長崎サンライズ」は、決勝で福岡のチームと対戦。
22歳の新キャプテン溝口良太がボールを奪うと、自ら運びシュート。全日本の次世代強化選手でもある溝口がチームを引っ張りました。
試合は、46対67で敗れましたが、見事、準優勝に輝いた長崎サンライズ。

小川さんの父・久郎さん(46)と母・紀子さん(49)も試合を見守りました。
【故・小川祥汰さんの父・久郎さん(46)】
「時間に限りがあるということは常に頭の中にあったので、一生懸命一日一日を大切にしてたので、バスケがあったからこそ病気とも闘えたというところはあるので、選手の皆にもそういうふうに時間の大切さじゃないけども、練習もそうだし試合も今っていう試合は今しかないので、そういったところを感じながら楽しく頑張ってほしいなと思います」

久郎さん

【長崎サンライズ新キャプテン 溝口良太選手(22)】
「バスケに対しては、(小川さんは)人一倍熱い思いを持っている人なので、その思いを受け継いで、全然足元にも及ばないですし初めてチームをまとめるというのはすごく難しくて、声は出して当たり前、人一倍出さないといけない思っているので、自分の出来る こと、祥汰くんの言っていたように、『きょう出来ることは、きょうやる』を続けていって、彼の分まで色んな思い引き継いで頑張っていきたいなと思います」

溝口選手②

生前、小川さんは、大好きな車いすバスケの魅力をこう話していました。

魅力

【長崎サンライズ前キャプテン 故・小川祥汰さん(23)】
「最初のイメージよりすごく激しいプレーが多く、接触も多いし、その分迫力とかすごくあるのでプレーしている分も楽しいし、見ている皆さんもすごく楽しんでもらえるかなと思います」

小川選手⑥

5月3日は小川さんの月命日、5月4日は小川さんの誕生日でした。
新キャプテンの溝口選手は、1学年上で憧れの存在だった小川さんの遺志を継いで、チームをまとめながら日本代表を目指します。

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