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2024/04/19

アメリカ国連大使が被爆地・長崎を初訪問「長崎が核兵器の恐怖を体験する最後の場所に」被爆の実相に触れる

アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使が初めて被爆地・長崎を訪れました。

トーマスグリーンフィールド国連大使は午後3時すぎ原爆資料館を訪れ、大石知事と鈴木長崎市長が出迎えました。アメリカの国連大使が長崎を訪問するのは初めてです。
大使は被爆者の朝長万左男(80)さんらと共に展示物など約30分から40分見て回り、芳名録に平和へのメッセージを記帳しました。

トーマスグリーンフィールド国連大使:
「(日本語訳)この街には癒えることのない傷跡があります。しかし、長崎が核兵器の恐怖を体験する最後の場所となるよう私たちは努力することができるし努力をしなければならないのです」

大使は平和公園も訪れ平和祈念像に献花しました。また平和活動に取り組む大学生と意見交換をしました。

【大石賢吾知事のコメント】
本日、国際連合米国政府代表部リンダ・トーマスグリーンフィールド大使におかれましては、米国政府閣僚として初めて本県に単独訪問いただきました。
核兵器を取り巻く国際情勢が厳しい中、大使が最後の被爆地である長崎で被爆の実相に触れられたことが、核兵器廃への国際社会の機運を醸成するうえで、力強いメッセージになるものと考えております。
今回の訪問の中で、私からは、核兵器の必要性を世界に訴える被爆地としての役割が、これまで以上に重要性が増していること、並びに、「長崎を最後の被爆地に」との県民の皆様の思いをお伝えいたしました。
また、本県は、広島県と連携し、炊期の目標に核兵器廃を位置づけることで、国を動かす市民社会の動きを作り出すための取組みなどを推進しており、大使におかれても、その取組の趣旨をご理解いただき、ご協力いただきたいともお伝えいたしました。
さらに、米国大統領が近い将来、長崎へご来訪くださることを、県民の皆様も心から待ち望んでいることも合わせてお伝えいたしました。
今後も、被爆地の使命として、国や関係機関等と連携しながら、一日も早い核兵器と世界恒久平和の実現に向けて、力を注いでまいります。

【鈴木史朗長崎市長のコメント】
本日、米国のリンダ・トーマスグリーンフィールド国際連合大使が被爆地・長崎市において、平和公園及び長崎原爆資料館を訪問されました。
資料館視察後には、「核戦争に勝者はいない、決して戦ってはならない。だからこそ、私たちは核軍縮のための環境づくりに協力し続けなければならない。私たちは、世界のあらゆる場所で核兵器の拡散を阻止し続けなければならない」と力強く発言されたうえで、「本日、私は、政府として、同盟国として、そして人の人間として、戦争の惨禍を永遠に終わらせるための私たちの責務を思い起こしました」と芳名録に記帳されました。
現在、緊迫化する中東情勢や長期化するウクライナ情勢をはじめ、核兵器をめぐる国際情勢は悪化の一途を辿っており、このままでは核兵器が使われてしまうのではないかという強い危機感を抱いています。
そうした中で、核大国である米国の閣僚が被爆地を訪れ、被爆の実相に触れられ、決意を込めたメッセージを発信された意義は非常に大きいと考えます。
なぜなら、「原爆によって、人に街に何が起こったのかということを知ることが、核兵器のない世界への出発点であり、世界を変えていく原動力にもなり得る」と、被爆地は考えているからです。
今回の訪問で、大使におかれては、「長崎を最後の被爆地に」という被爆地長崎市民の願いを、真に共有していただけたものと確しています。
また、この機会を捉え、私からは、是非とも米国政府には、核抑止への依存から脱却し、核兵器のない世界の実現に向けて力強いリーダーシップを発揮するよう求めるとともに、バイデン大統領の長崎訪問を要請させていただいたところです。
今回の訪問が、世界各国の指導者や若者など多くの人々の被爆地訪問につながる契機となり、「核兵器のない世界」に向けた潮流を再びっくり出す契機になることを心より願っています。

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