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2024/02/15

新たな文化施設「旧長崎市役所跡地」が最適との考え示す 当初方針と同じ結果に委員から不満の声

旧長崎市公会堂に代わる新たな文化施設について、長崎市は、当初の計画通り建設予定地は「旧市役所跡地」が最適との考えを示しました。

市は2020年1月に、桜町の「旧市役所跡地」に新たな文化施設を建設する方針を決定し、去年4月には客席数1000席ほどのホールを設けることや設計に着手することを盛り込んだ基本計画を策定しました。しかし鈴木市長が去年4月の就任後、計画を見直す考えを示していました。

15日に開かれた「文化振興審議会」と「長崎都心まちづくり構想検討委員会」の2回目の合同の会議で、市側は(1)桜町の旧市庁舎跡地、(2)常盤町の県営常盤駐車場、(3)同じく常盤町の県営常盤南駐車場、(4)茂里町の中部下水処理場の4カ所の候補地それぞれに建設した場合の財政面や交通アクセスなどの比較を示しました。

その中で「公共交通の利便性が最も高く、財政面の優位性が高い」「JR長崎駅も近くまちなかエリアへの回遊性の効果が候補地の中で最も大きい」などとして新たな文化施設の建設地として「旧市庁舎跡地」が最適との考えを示しました。

出席した委員からは、当初の計画通りになったことに不満の声が上がりました。

長崎市民劇場・出原順子さん:
「一体どこが見直されたのか、私は一目瞭然、話を聞きながら分かっておりました。これは誰のための調査だったのかということを改めて問いたい。跡地として候補は市役所跡地がもちろんですから、一刻も早い着工を要望します」

公募委員・永留敦朗さん:
「ぜひ50年間使って我々が誇りに思える施設を造っていただきたい」

市は今後、「物価高騰といった環境の変化」や「官民連携」の検討も必要としています。

長崎市文化振興審議会・堀内伊吹会長:
「ホールがあることで40年、50年の文化が回っていきます。それはそれなりのものを造っておく必要があると思います。ただお金がない、かかるという現実的な問題はあると思う」

長崎市文化振興課・浦川信一課長:
「結果として同じ結果になってしまったということもありますが、皆さまの意見を受け止めて、よりスピード感をもってやっていきたい」

15日の会議の結果を踏まえ、鈴木市長が、今年度中に建設地を決定する予定です。

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