長崎市で車いすに座り福祉タクシーに乗っていた高齢の女性が急ブレーキで前に倒れ、その後、死亡しました。警察の司法解剖の結果、死因はその事故によるものと判明しました。
死亡したのは、西彼長与町高田郷の無職の92歳の女性です。
女性は11日(日)の午前10時過ぎ、長崎市油木町の74歳の運転手の男性が運転する福祉タクシーに車いすで乗り、大橋町の国道206号を走っていた際、急ブレーキの衝撃で前のめりになり、車内で頭を打ちました。
下田朋枝アナウンサー:
「一般的な介護車両です。現在、車いすは固定されているんですが微動だにしません」
車いすは固定されていて倒れておらず、意識もはっきりしていたため、女性は、同乗していた家族と共に用件を済ませ、利用する施設に戻りました。しかし事故から約2時間後に容態が急変し、3時間40分後の午後1時45分に搬送先の病院で死亡が確認されました。
浦上署は、女性の死亡と事故の因果関係を調べていましたが、司法解剖の結果、死因は急ブレーキによる衝撃で、右の大腿骨が折れたことによる出血性ショックと判明しました。
浦上署は過失運転致死の疑いも視野に、急ブレーキをかけた経緯や、女性がシートベルトを着用していたかどうかなどを調べています。