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2023/10/19

南島原市イワシ大量死”酸欠”が原因か…イルカが関係した可能性も指摘

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南島原市の加津佐漁港に浮いていた大量のイワシの死骸は19日その8割から9割が沖に流され、残りは地元の漁業者が回収作業に追われています。一体なぜこんな現象が起きたのでしょうか。地元ではイルカが関係した可能性も指摘されています。

16日、南島原市の加津佐漁港で死んだイワシが大量に海面に浮いているのを地元の漁師らが確認しました。18日は、その量が数トンはあったとみられています。県が湾内の水質検査をしたところ、水中の酸素濃度が通常の半分以下まで低下していたことから、イワシは狭い場所に大量に入り込んだことによる酸欠で死んだとみられています。また、湾内で生かしていた釣った魚や餌のエビなどもすべて死滅しました。

近所の人:「初めて見ました」(何年くらい住んでいる?)「70年」

通常は湾内に生息しないというイワシがなぜ迷い込み、酸欠状態になったのか。そもそも周辺は南島原市口之津沖のイルカウオッチングが有名です。2016年には、台風の際、南島原市の有家町沖にイルカの大群が現れました。そして今回、イワシが大量死したのとちょうど同じ頃、地元の漁師が漁港周辺で、普段見かけるよりも多い30匹から50匹のイルカの群れを目撃しています。またイルカが捕食するハガツオの群れも目撃されています。ハガツオはイワシを捕食します。島原半島南部漁協加津佐支所の木村大地支所長はこう推測します。

島原半島南部漁協加津佐支所・木村大地支所長:「ハガツオがイワシを食べるので、ハガツオはイワシを追いかけていて、イワシを追いかけているハガツオをイルカが追いかけていて(イワシが湾内に)逃げ込んで、出られなくなったのかな。すごい群れで泳いでいて、湾内が酸欠状態になったんじゃないかっていう話はありますけど、それが今回の原因かと言われるとそこははっきりとは分からない」

先週14日(土)には湾内で泳いでいたイワシも目撃されています。

漁師:「土曜日の夕方はいっぱいパチャパチャなっていて泳いでいるのは見ました」(イワシが?)「イワシだと思います。小さい魚がいっぱい泳いでいるのは見ました」

イワシの大量死は対岸の熊本県・天草でも1週間ほど前から見られ、その周辺もイルカウォッチングが有名だと言います。漁港に浮いていた死骸は19日朝その8割から9割が沖に流されていたということです。残りを市や木村さんら漁協関係者10人以上で回収に当たりましたが、完全には回収できていません。回収したイワシは市の施設で焼却するということです。県と市が原因を調査しています。

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