特集は、気になるカフェ。とにかくおしゃれなカフェに行きたい、ほっと一息つきたい、子どもと一緒に行きたい。いろんな気分にぴったりなおすすめのカフェを巡りました。
長崎市築町、創業95年の「野口陶器店」にそのカフェはあります。陶器店の中にあるカフェ「grace 3」です。
兄弟3人で店を継ぎ、カフェを運営しています。
けんかをすることがないという仲のいい兄弟3人には、それぞれ分担があります。長男の恵央さんは、運営全般を担当。
次男の皓州さんは、お店の家具や塗装を担当。
カフェ経験のある三男の大元さんは、料理担当です。
三人で相談して店の雰囲気を決めたり、壁も塗ったりしたそうです。
「NAGASAKIの箸置き」(1,650円)は、長崎歴史文化博物館の工房の作家さんの作品です。長崎ゆかりのモノをモチーフにしています。
一個一個手描きしていて、路面電車は行き先まで書き込まれています。
手作りだから「ちくわ」もひとつひとつ、形が違います。
「grace 3」には、陶器屋さんのカフェらしいある特徴があります。
カフェで使っているお皿は、店で買うことができるんです。
使ってみて、気に入ったらすぐ買うことができる。いいと思いませんか。
店内で使っている椅子や家具も販売しています。だから様々な椅子が並んでいるんです。違う椅子に座ってみて、お気に入りを探すのもいいかもしれません。
料理に合わせて、器を選んでくれます。
「炙りサバマヨと千切りたくあんのサンド」(890円)と「カフェオレ」(610円)をいただきました。使っているお皿は、美濃焼(3,960円)です。マグカップ(1,595円)も買うことができます。
脂がのったサバに、しゃきしゃき食感の甘めのたくあん。
海外の人にも気軽に食べてもらえるようにサンドウィッチに長崎の食材を入れています。
いろんなものがネットで買える時代ですが、「カフェで体験して購入してもらえるようにどんどん提案していきたい」と話す3兄弟のカフェ。「陶器店+カフェ」のこれからが楽しみです。
grace 3
住所 長崎市築町1-14
電話 095-821-1882
営業 11:00~22:00
休み 月曜(カフェのみ)
インスタグラム grace3_2024
長崎市若葉町のJR沿いにある「ITO COFFEE(イト コーヒー)」。
6月にニューオープンしたおしゃれなカフェです。
自家製のスペシャルティコーヒーと焼き菓子を提供しています。
生豆を自家焙煎しています。
店主の竹村百恵さんは、27歳。「コーヒーとカフェが好きで、お客さんの笑顔が見たくてカフェを開いた」と話します。
カフェをオープンするためにヨーロッパや韓国のカフェを巡り勉強したそうです。
上質なコーヒーを提供しているので、店の内装もシンプルで洗練された空間を心掛けているそうです。
大好きなクリスマスを前に、大きなツリーを飾っています。
「写真も撮ってほしいし、ゆっくりコーヒーを飲みながら季節を感じてほしい」
パプアニューギニア産のコーヒー豆をウィスキーバレル(樽)で熟成させた希少価値の高いスペシャルティコーヒー「パブアニューギニア・中煎り」(1,600円)です。ワイングラスに注いで提供します。
「香りがよくて繊細なコーヒーをワイングラスに注いでいます」
ワイングラスなので香りを感じやすく、飲み口が薄いので舌にダイレクトに味わいを感じます。
11月の期間限定のスイーツは、「栗のケーキ」(750円)。お店で手作りしています。
「コーヒーに合うだけでなく、安心して食べてもらいたい、いいものを食べていただきたいとの思いから素材にもこだわっています」
「ほっと一息、リセットしたいときに立ち寄れる」そんなカフェを目指しています。
ITO COFFEE
住所 長崎市若葉町7-12
営業 12:00~18:00
休み 水曜・木曜・金曜
インスタグラム ito_coffee_naagsaki
続いては、子どもと一緒に楽しみたいカフェ。
佐世保市栄町の「Sun flower 宇宙カフェ」。
重い扉を開けて、入ってみると「宇宙空間」が広がります。
そしてエイリアンも⁉
エイリアンの正体は、宇宙カフェの店主 リード美雪さんです。
なぜ、宇宙テーストのカフェにしたのかというと、にわかには信じられない話が語られました。
「中学3年のころUFOに誘拐されたことがあって、塾帰りに自転車で長い坂にさしかかったとき、前方からまばゆい光が・・・」
「UFOじゃないって言った瞬間に記憶がなくなって、次に記憶があるのが家の玄関で自転車が倒れていた」
その後も宇宙人やUFOに関係するような出来事を何度か体験したそうです。
不思議な体験をしたことがある人や宇宙に興味がある人が一緒に楽しめるお店をしたかったそうです。
でも人気の秘密は、店づくりにあります。店内すべてがキッズスペース。
ご自身が3歳のお子さんの子育て中で、子ども連れで外食をする大変さを知っているからこその店づくりをしています。おもちゃもたくさんあります。
授乳室やおむつ交換台もあります。
「これ、カフェで見たことない!」と驚きの遊具が・・・
なんと砂場があるんです。雨の日でも砂場で遊ぶことができるんです。
壁にチョークで落書きすることも、床に落書きしても大丈夫です。そこかしこに「とりあえず、子どもが楽しんでくれたらいいな」という思いがあふれています。
利用料は、すべてドリンクバー付きで、食事代+200円(子ども)/300円(大人)です。飲み物だけの利用は一律1人600円です。
ほかの子と遊べないという場合には、貸し切りにすることも出来るということです。
アメリカに住んでいた経験のある美雪さん。いろんな自慢料理があります。
「えびココナッツカレー」(1,600円)は、自然の素材だけで3日間煮込んで作っています。
「スペースボウル」(1,800円)は、無農薬アサイー、無農薬グラノーラ、無農薬ココナッツオイルで仕上げたオーガニックアサイーボウルです。
「ケージャンシュリンプバケット」(4,000円)は、手づかみで食べるケージャンスティックです。ガーリックバターソースでいただきます。
そして、一番のご自慢が宇宙一美味しいと豪語する「チキンウィング8本入り」(1,800円)。今回はレモンガーリックとスパイシーの2種類です。
ハーブ鶏を使っていて、とってもジューシー。外側のカリっとした食感もよく、後をひくレモン塩の味がグッドです。
もちろん子供用のキッズプレートもあるので、ご心配なく。
Sun flower 宇宙カフェ
住所 佐世保市栄町3-11
電話 0956-37-6701
営業 11:00~25:00(月曜・水曜は予約のみ)
休み 火曜
インスタグラム spacecafe.sasebo.japan
最後は、仕事終わりにおすすめのカフェです。
長崎市浜町の「八番街 Drip's」。夜8時から開く、コーヒースタンドです。
テイクアウト専門で、お酒を飲んだ帰りに立ち寄る人も多いそうです。
市内の寿屋珈琲がブレンドした「八番街 Drip's」専用のオリジナルコーヒー豆を使っています。1杯ずつサイフォンで淹れて提供しています。深煎りが人気だそうです。
「ブレンドコーヒー」(500円)は、ひと口目は、すっきり柔らかい感じで、後から深みが追いかけてくる感じです。
知人がデザインしてくれたというカップには、代表の馬場光大さんのイラストが描かれています。
「ドリップで淹れるよりは、味がパキッとなるので、コーヒー本来の旨味が出やすいかなと思います」(馬場さん)
仕事終わりにぴったりの一杯です。
この店には秘密の扉が、カフェの壁の向こうにはおしゃれなバーがあります。
アメリカの禁酒法の時代に存在した「スピークイージー(隠れ家的な酒場)」のカルチャーを真似してみたということです。
ヒミツのBarに入るには、お店のインスタグラムをフォローしてお店の人に見せることが条件になっています。
エスプレッソリキュールとウオッカが入った「エスプレッソマティーニ」(1,100円)が人気です。
フレーバーブラスターという専用ツールで、カクテルの上に大きなバブルをつくる「バブルカクテル」(+500円)というサービス。弾けると煙やアロマが広がりカクテルに深みを与える演出です。
疲れを癒してくれる素敵な夜カフェです。
八番街 Drip's
住所 長崎市浜町11-6
インスタグラム hachibangai.drips
営業 コーヒースタンド 20:00~24:00
Bar 20:00~26:00
休み 月曜