8月9日平和の日スペシャル　あなたにとって「平和」とは

被爆80年の今年、トコハピ、トコサタでは県内各地で、これまで以上に平和の大切さを学ぶ取材をしてきました。その中から長崎原爆の日に合わせ、5つの企画を紹介しました。

上野さんが長崎市出島町をぶらり。そこで出会ったレトロビルの1階にあるイタリアン喫茶「GIOIA」。

イタリアンのコックとして経験を積み、バリスタとしても日本一に輝いたこともあるという経歴を持つ田口大介さんが店を開いたのは、原爆を乗り越えた「被爆建造物」でした。

築97年、長崎のいろんな歴史を見てきた建物を「なるべくそのままを残したい」と話す田口さんの思いを紹介しました。

上野さんが諫早市の鎮西学院高校を訪問。校内にある「平和祈念ミュージアム」を紹介しました。

鎮西学院は元々、長崎市宝栄町にありました。1945年8月に校舎は被爆、生徒約130名が犠牲になりました。ミュージアムは、当時の教師 千葉胤雄さんが被爆当日の様子を書き留めた日記などを展示し、記憶を語り継ぐ場となっています。

また平和活動を続ける鎮西学院大学の学生 大澤新之助を紹介しました。「平和活動は継続することに意味がある」と話す大澤さんは、ビジネスという手段で平和を発信する取り組みをしています。

ちんねんさんが、平和をテーマにNCCから山王神社の一本柱鳥居そして、福山雅治さんの楽曲にもなっている被爆クスノキを目指しました。

原爆で幹が焼かれ、葉も燃え尽きたクスノキは、その２ヶ月後には新芽を芽吹き、次第に樹勢を取り戻したそうです。

「被爆の悲惨さや復興していく長崎のまちを見てきたこのクスノキは、平和を継承していくうえでとても大切な存在だ」と、山王神社 禰宜の舩本さんは話しました。

マレーシアから長崎大学に留学しているイマンくんが、平和をテーマに長崎市の平和公園周辺を歩きました。

平和公園で、海外の人に「平和」についてインタビューしたほか、長崎市永井隆記念館では、永井博士の孫の永井徳三郎さんに博士が遺した「隣人愛」への思いについて伺いました。

散歩のゴールでは、原爆で壊れた鐘がアメリカのカトリック信者らによって復元され、被爆８０年の８月９日に「双塔の鐘」が復活する話を聞くことができました。

野上さんが、本原交差点から浦上天主堂下の交差点にかけて、約800メートルの「アンジェラス通り」を歩きました。

浦上天主堂の真横で毛糸玉専門店を営むご夫婦に、通りの名前の由来にもなったと言われる天主堂の「アンジェラスの鐘」について、話を聞きました。